会社の定年退職を迎えたとき、これで自由だと素直に思いました。しかしボランティアの役員が重責になり、休日はほぼボランティ活動に費やされてきた。それでも今年の3月末に長年続けてきた役員を退任することになり、やっと完全な定年退職になった。そして休日の朝も目覚ましを気にせず起きられ、遠距離移動の時間に追われることもなくなった。そして前後の日程に縛られることなく旅を続けることが出来るようになったことで、思いのどおりの旅が続けられるようになった。
■それでも感じた違和感はなに?
旅や釣りゴルフなどを楽しんでるときは感じない、しかし普通の日でやることがない日は何となく一日が長く感じる。今日は何をしようかと考える時間が少しだけ重く感じられたり、どれだけ頑張って活動しても天候に左右される行動のなかでは半数以上の日は「何もない日」になってしまう。そんな何もない一日でも「今日はいい一日だった」と思えるようしたいと思うことが一番の変化かもしれない。
■定年後の趣味として「釣りと旅」を選んだわけ
そんな中で自然と手が伸びたのが昔から好きだった釣りと旅である、現役時代は短い時間で釣り旅を楽しんでいたが定年後は天候次第でいつでも釣り場に行けることになった。さらに時間に縛られない今だからこそ少しでも遠く長く足を伸ばす旅も可能になった。釣りと旅は定年後の生活にちょうどいい距離感の趣味だったと思っている。そして実際に定年前からキャンピングカーを購入して準備を行っていた。
■実際の釣りと旅の良いところ
実際に釣り旅で感じたのは結果よりも過程を楽しめるようになったこと、さらに時間を掛けて釣果が出なくても自然を感じる時間そのものが心地よくなった。また今まで行ったことのない遠い川や山に行くことは冒険心もかき立てる、若いころの様に無茶なことはできないが、自然の中で過ごす時間はそれだけでワクワクする。一人で静かに竿を振る日もあれば夫婦で竿を出す日もある、そしてどちらも今の自分には大切な時間になる。
■定年後の釣り旅で感じたデメリット
もちろん良いことばかりではなく体力的に無理がきかなくなり強行スケジュールは厳しく辛くなった、病気になることもあって帰れないこともあった。また熊の出没エリアが多いので襲われるリスクも高い、くわえて旅費や道具代なども好きに買うことはなく、お金の使い方には節約意識が必要になった。それでもそれらは仕方のない事だと受け入れている、そして元気なうちはいつまでも続けたいとも思っている。
■まとめ
定年後の暮らしでは大きな目標は必要ないと思っている、自分が楽しめることを少し持つだけで毎日はずいぶん変わってくると思っている。大切なのは無理せず長く続けるられることで、釣りと旅は私にとっては「毎日を少し楽しくしてくれる存在」になった。これからも自分のペースで自然と向き合いながら、この時間を大切にしていきたいと思っている。