逢神坂(おうかみざか)峠を越えて新鹿海岸まで歩いた、ここから次の波田須の道までは約3km新鹿町内を歩くことになる。そこで伊勢路を歩いている途中で出くわしたバスの利用を考えた、バス停で時刻表を見ると12:36発熊野市行がある。約50分待ちなのでそのまま歩いてもバスに乗っても時間的にはあまり変わらない、それなら翌日も峠越えをするので若くない我々は無理する必要はないだろう。
■「みなと」バス停留所(熊野市バス)
「潮風かおる熊野古道線」を走る熊野市が運行しているバスに乗車する、バス停留所「みなと」(12:36)から乗車して東波田須停留所の前にあるフリー停留所で降車する。(12:46)

バスは途中でJR新鹿駅前に入るものの約10分間の乗車になる、運賃は200円で波田須に向けてかなりの登りになるので大助かりである。この区間の乗客は我々のみであったが、JRだけでなく路線バスも上手く使えば良かったと思っている。

■波田須の道へ
波田須隧道(トンネル)の手前のフリー停留所の約300m先の登り口から、再び「波田須の道」古道に戻る。(12:50)

トンネルの上を越えるとすぐに西行松に到着する(12:56)、たくさんの鶏が出迎えてくれるのが嬉しくなる。そして民家の中を通り抜けていく道になり、その先に「波田須の道」に到着する。


昔ここにあった茶屋の軒先にあった松の下で西行法師が休んだとされる場所にちなんで「西行松」とされている、その前にはたくさんの鶏が飼われていて驚いた。

民家の間の里山道を進んで行くとすぐに「波田須の道」に到着する。(13:07)



道標は3つしかないので短い区間になる、それでも美しい石畳を歩くことができる。


■JR波田須駅に向かう
峠というほど登らないので「波田須の道」ということになるのだろう、鎌倉時代に作られたという大きな石畳が特徴的である。南側登り口に出ると眼下には波田須の海が見える。(13;15)



国道に出て向かいの徐福茶屋の横道に入り急な里道を下っていく、ここはかなりの急斜面でつま先が痛くなる。途中「徐福の宮」への道標もあったが、足に力も入らず立ち寄る気になれずJR波田須駅に直行する。「徐福の宮」は古代に不老不死の薬を求めて中国から来た徐福を祀っている、またJR波田須駅は民家はあるもののトンネルとトンネルの間にある秘境の駅であった。(13:40)

■まとめ
二木島から逢神坂峠を越えてバスに乗り継ぎ、波田須の道を歩いた。途中バスを使ったことで足の疲れも最小限に抑えることができた、それでもかなり疲れてしまい翌日は大吹峠と観音道を歩き松本峠越えは次回にまわすことになった。
今回の行程(タイム)
みなとバス停(12:36)⇒北側登り口(12:51)⇒西行松(12:56)⇒波田須の道(13:07)休憩⇒徐福茶屋(13:20)⇒JR波田須駅(13:40)⇒JR(14:06発)⇒三木里駅(14:24着)⇒三木里海岸駐車場⇒RVパーク道の駅「パーク七里御浜」車中泊
