定年退職してから7年間続けてきたボランティアの役員も退任した、そして4月からは本当の意味での黄金期を迎えることになった。長年続いた仕事とボラティアと中心の生活に一区切りがつき、「これから何をするのか」を自分で決められる時間がようやく手に入った。昨年から妻も定年退職になり、個人の節目であると同時に夫婦にとっての節目となった。今まで準備してきたことがこれから本当の黄金期の暮らしになる時が来た、そして始まった初めての黄金期の生活を振り返っておくことにする。
■冬期(トレーニング期)
昨年は「お伊勢さん125社」を走破、そして今年は「熊野古道伊勢路」の峠越え走破に挑んだ。全長は170kmに及ぶが舗装路は出来る限り歩かず峠越えを目標にすべてを歩くことに、これは昨年の12月から始めて3月までの約3ヶ月をかけ歩くことになった。釣り旅で足を怪我をする前まではマラソンやトレイルランを目指していたので少し物足りないが、今では急がずに無理をせず、ただ今日も無事に越えられたことに喜びがあることに気が付いた。そして熊野古道伊勢路はそんな生き方を思い出させてくれる道だった。

■春の釣り旅
仕事やボランティアをやっていた時の釣り旅は時間も限られていたので、フェリーで一気に北海道に向かい釣りを楽しんでいた。しかし時間を自由に使えるようになった今、慌てることはなくゆったり北上すれば良い。そのため信越から東北に向けて渓流釣りとキャンプを楽しみながら北上して北海道に上陸する、時間を贅沢に使いながら釣り旅が出来るようになった。もちろんキャンピングカーなので自由な旅を続けることができるし、旅先で仕事の対応をさせられることも無くなった。また東北の美味しい蕎麦を食べ、綺麗なヤマメやイワナを釣るのも楽しかったと思っている。そして北海道では大型のニジマスを狙い、然別湖ではネイティブな「ミヤベイワナ」をボートで釣ることもできた。

■秋の釣り旅
秋の釣り旅は8月下旬からスタートする、そのため本州ではまだ酷暑が続いている。東北とは言えまだだまだ暑いので北海道の一択となる、9月に入れば北海道は涼しいので快適な釣り旅が楽しめる。ただ知床半島のカラフトマス釣りは絶不調で、あれだけたくさんいたカラフトマスはまったく姿を見ることが無くなった。そして約2週間の旅と思っていたが妻が入院手術というトラブルが発生してしまった、幸い命に関わるようなこともなく約10日間で退院することができたがその間は病院付近でキャンピングカーの一人生活になった。そのため約一ヶ月近くの長旅になってしまった、それでも慌てることなく余裕に滞在できたことは黄金期ならではと思っている。もちろん釣り旅なのでその間付近の川で釣りを楽しんだのは言うまでもない。

■年中ゴルフ
時間が自由に使えるようになったので冬のゴルフも楽しめる、風のない暖かい日を自由に選び予約すれば冬場でも快適なゴルフが楽しめる。平日に夫婦(2バッグ)で行けるので思い立った時にプレーできる、そんなゆるいゴルフを楽しめるようになったのは嬉しい限りである。また夏の高温期間が長くなり熱中症対策では釣り旅の北海道でプレーしたり、アーリーバード(夜明けからプレー)を選択することで真夏でもプレーすることが出来るようになった、そして気候が良ければコスパの良い午後スルーなども選択することができた。ゴルフは高齢になっても楽しめるので他のプレーヤーに迷惑が掛からない間は健康のためにも続けたいと思っている。

■地元サーフのライトショアジギング
釣り旅やゴルフなど以外では近くの海に足を運んでいる、しかし今年の釣果は絶不調で釣れた記憶が無い。今までも早々に釣れる訳ではないものの大型の青物(ブリ)や座布団ヒラメなども釣れたことがあり、そこそこ楽しむことができていたが今年は厳しかった。それでも海をランガン(釣り歩く)することは運動にもなるし、広く青い海を見ながらのキャストは気持ちが良いので釣れない冬場以外は続けたい。

■新年に向けて
来年に向けては大きな目標を立てることはない、今日を気持ちよく終えられたかを大切にしていきたいと思っている。定年退職から始まった黄金期は焦らず比べず無理をせず、夫婦それぞれのペースでこの時間を楽しみたい。そして今年の生活をべースに新た事にもチャレンジしていきたいとも思っている。

