釣り旅北海道、左足の靭帯を痛め歩けない。右足は正常なので車の運転は支障はない、ただ困ったことに帰りのフェリー内の移動である。そこで新日本海フェリーに問い合わせをすると車椅子サービスがあり苫小牧フェリーターミナルで借りることが出来た。
【新日本海フェリーの車椅子サービスとは?】
車椅子の配備状況は?
新日本海フェリーでは各船に車椅子が1台配備されている、また各フェリーターミナルにも設置されている。なので乗船も利用者が2人以上のときは1台をシェアすることになる。今回は私1人だったので乗船中ずっと利用できたので助かった。
具体的な利用方法は?
各フェリーターミナルにも配備されているが、問題は車両から船内の客室に向かうまでがどうなるのか?また帰りの客室から車両までの移動と車椅子の返却方法である。
原則、船内で使う車椅子なので船舶に乗せている車椅子を利用することになる、今回は何とかフェリーターミナルの受付まで行けば何とかなりそうであった。
①到着から受付まで
フェリーターミナルに到着すると、係員の方に車両の待機場所に案内される。今回は車椅子を利用することを告げるとフェリーターミナル入口にある車椅子スロープの前に駐車させてくれた。ここから受付まではなんとか1人で杖を頼りに辿り着く。
➁受付から車両の乗り込みまで(乗船時)
受付でフェリーターミナルの車椅子を借用し船舶の入港待ちになる。船舶が入港し船舶の車椅子が到着するとフェリーターミナルの車椅子から船舶の車椅子にターミナル内で乗り換える。そして入口のスロープを使って車まで移動し車に乗り込む。あとは車両で乗船することになるが、ちゃんとエレベータに近いところの駐車位置に優先して案内していただいたので安心であった。
③車両甲板から客室まで
駐車場所から客室(ステートA個室)までは車椅子に乗って移動することになる、自分で車椅子を降ろしてエレベーターを使い客室に向かう、乗船チェックをしたところで乗務員の方が客室まで車椅子を押してくれた。今回の部屋はバリアフリーになっていないので部屋の入口で一旦降りて部屋に入る。船舶にはバリアフリーの部屋もありますよと言われたが、そのまま部屋に入った。
④客室から車両甲板まで(下船時)
下船時はたくさんの乗船客が車両甲板に向かうので、乗務員の方が客室から車両まで車椅子を押していただいた。なので車椅子の返却もそのまま乗務員の方が持ち帰ってくれて完了した。
新日本海フェリー乗船中の車椅子生活は?
①船内移動
今回は低気圧の影響で出航も遅れた、荒天で揺れることも予想されたが乗船が23:30頃だったのですぐに寝てしまい船酔いすることもなかった、しかし朝起きてみると船も結構揺れて歩くのも大変で車椅子が無ければずっとベット生活であった。またインサイド個室なので携帯の電波が届かず、車椅子に乗って窓のある所まで行くことにしたが今まで体験したことのない変な揺れですぐに気分が悪くなった。車椅子に乗りながらの船の揺れは気持ちが悪い、すぐに戻り酔い止め薬を飲んで横になった。その後は酔い止め薬が効いたのかだんだん揺れが落ち着いてきたのか大丈夫になった。
➁食事(レストラン)
朝は気持ちが悪く食事は抜いたが、さすがにお腹が空いてきたので船内のレストランに向かった。レストランはバリアフリーなので大丈夫なのだが船が揺れるので方向がぶれる、なんとかレストランに入り注文する。ここでは船員さんが給仕をしているのだが、テーブルまで食事を運んでくれる。また、いろいろ気を使ってもらうので申し訳なかった。
③お風呂(車椅子専用)
車椅子専用のお風呂があったので利用してみた、1人ではなかなかお風呂もままならないので嬉しい。案内所で申し出るとカギを開けてもらい利用できる。車椅子が前提なので手摺も多く専用の椅子もあり安心して入浴できた。ただ、出入り口には段差があるのでいったん車椅子を降りないと越えられない。これは船の揺れでお湯が通路に逆流しないようになっていることが想定されるので仕方がないと思う、それにしてもお風呂に入りさっぱりした!!
まとめ
今回は私が車椅子サービスを利用したケースを紹介したが、人によって動ける範囲も違うし体力も違うので同一サービスでないと思う、しかし新日本海フェリーの社員の方全員が状態を確認しながら最適なサービスを提供してくれるので安心して乗船することが出来ると思います、新日本海フェリーの皆様ほんとうにありがとうございました。