釣り旅北海道は厳しい釣りが続いていた、妻の入院もあり釣り旅も延長することになった。しかし入院した病院から遠くないところでの釣りが続きで厳しい釣りが続いた、それでも北海道に秋の気配が始まり朝晩も涼しくなってトラウトたちも活性が良くなってきたようだ。そしてなんとか大型のニジマスも掛かるようになった、その時今までにない大型のトラウトが掛かった。釣り方はフライやルアーではなく延べ竿で釣っている、リールも無く道糸が固定されているので力の勝負になる。そしてサケでも余裕の大型トラウト用の延べ竿タックルだったにもかかわらず、まったく歯が立たずに惨敗してしまった。
■釣れ始めたトラウト
大型トラウトはそうそう釣れるものではない、活性やポイントなど条件が合わないとなかなか釣ることは難しい。そして個人的には50cm以上を大型トラウトととしたいと思っている。狙っているのは60cmクラスのニジマスであるもののなかなか釣れないのが現状である、それでも50cmクラスが釣れれば楽しいし期間限定の北海道の旅の釣りでは満足である。70cmを超えるようなトラウトもいるし釣れれば嬉しい、しかし現実的に釣り旅では難しいと思っている。

■今までにない大物トラウトとの戦い
大型トラウトの釣りの仕掛けは延べ竿で60cmクラスに負けない道具を使っている、イトウを狙って釣るような最強の仕掛けではない。竿はシマノのGOWANやダイワのプライム本流P-10を使う、仕掛けは道糸通しでフロロの3号で針はチヌ針の5号を使っていた。エサはいろいろローテーションして釣っていたが、釣れたときは塩筋子をさらに塩で固めたものが良かった。
その日は朝からの低気圧の通過で本流は濁ってしまっている、低気圧は足早に源流方面に移動しているのでいずれは支流も濁りが入ってくるだろうと思っていた。そして薄濁りの流れの中を丁寧に探っているとググッとあたってきた「おーなかなか」だ、グングン引き込むニジマスの引きに耐えながら上がってきたのは50cmオーバーの良型のニジマスであった。

そして釣れたニジマスをリリース後、再びエサを流すとすぐにグングンとした当たりがあった。これは大きいと感じたがなんとか初動の引きは止めることができた、しかしその後は底に張り付いて浮かなくなってしまった。そのままの状態で約10分が経過する、足の付け根くらいまで川に立ち込んでいたので腕だけで耐えるのは体力の限界になってきた。何とか数メートルでも下がれば膝くらいの水深になり腰も下ろすことができる。パンパンになった腕を使い少しずつ下がる、ハリスも3号なので無理をして暴れさせたらひとたまりもない。それでも約5分ほどかけて腰を下ろせるところまで寄せることができた、これでじっくり耐えて何とか仕留めようと思い腰を下ろそうとした瞬間張り詰めていたハリスから力が無くなってしまった。
■釣り旅を考える
結局、掛かったトラウトは何者か分からずじまいになってしまった、イトウもいる本流河川なので大型のイトウだったかもしれない、仮定だがイトウであればラインが細すぎた。私自身イトウ狙いのポイントではサーモン用のロッドに6~7号のラインを使って釣っている、その時は60cmクラスの小型のイトウしか釣れなかったがなんなく釣れてきた。しかし今回はニジマス狙いなのでラインは太すぎないように選んでいる、それでも本流河川では結果は同じでも4号ラインを使うべきであったかもしれない。

釣り旅北海道ではニジマスを中心に釣っている、アメマスも釣りたいが残念ながら遡りの大型アメマスは釣れなくなってしまった。また知床のカラフトマスも同様に少なくなってしまい釣り旅北海道も楽しみが減ってしまってきた、それでも得体のしれない大物も掛かるので改めて北海道の懐の深さを感じることになった。大物を逃がしてしまったのは残念だが仕方がない、また来年も北海道に行きたいという気持ちが強くなったことは間違いない。

■初めと終わりに釣れたニジマス
釣行の初日と最終日日に釣れたニジマスは大きくないものの、深く心に残ったニジマスとなった。



