【熊野古道伊勢路】2025年⑩曽根次郎・太郎坂を越える

 昨日、羽後峠を降り賀田の街中を進んで明日の峠越えの駐車場所を確認してと思ったところ、橋の工事(8月頃まで)をしていて閉鎖されている。大規模な工事をしていて付近を見ても駐車できそうな場所は無い、大型トラックが頻繁に走っているので諦めることにした。これでは予定を大きく変更する必要がある、再び三木里海岸にある駐車場に止めてJRで賀田駅まで進み「曽根次郎・太郎坂」を越えてJR二木島駅からJR三木里駅に戻るルートに変更した。

■三木里海岸からJR賀田駅へ

 JR三木里駅発7:53発新宮行の列車に乗車したいので、早めに三木里駐車場に到着し(7:30)三木里駅に向かった。JR賀田駅までは数分で到着する、ワンクッション行程が増えたが路上駐車をするわけにいかないので仕方がない。

国道を外れて古道へ

そして昨日の続きから歩き始める、JR賀田駅からはしばらく国道311号線を進む。また国道を外れ道標に従って古道も歩く。

割れている一枚岩の橋を渡る

■曽根次郎・太郎坂登り口へ

 トイレのあるところを道標に従い路地に入ると登り口である、登り口からしばらくは墓地の中を登っていく(道標1/39)。

曽根次郎・太郎坂の登り口へ(8:23)
「曽根次郎・太郎坂」の案内板

ここには曽根弾正墓もある、ここにも猪垣があり往時の人々の獣害の苦労が偲ばれる。

猪垣のある古道を登っていく

 しばらく登って行くと、江戸城の築城のために使われた石材が切出された石切場跡を通り抜ける。

石切場跡の案内(8:34)

 またこの古道沿いにはずっと電柱が立ててある、立てるのは大変だったと思うがどこからどこへ電気を送っているのかは分からない。

古道沿いに立派な電柱が立っている

そして鯨石(道標9/39)を過りすぎ、頑張って登るともうすぐ甫母峠(13/39)に到着する。

鯨石(9:03)

■甫母峠(ほぼとおげ)

 甫母峠(標高305m)には茶屋跡(ほうじ茶屋)や峠の地蔵もある休憩所もあるのでゆっくり休む、ここから先には電柱は無いようだ。

甫母峠に到着(9:20)
甫母峠の道標

 ここからはしばらく尾根を歩くのでアップダウンが多い、少し進んで盾見ヶ丘から盾ヶ﨑が見える場所で休憩する。

盾見ヶ丘(9:40)

 1時間以上の登り下りを繰り返しながらも次第に下っていくと、再び猪垣の中を進むようになり猪垣記念碑を越えるといったん国道311号線にでる。

猪垣記念碑付近(10:38)
いったん工事中の国道311号線に出る(10:47)

■JR二木島駅へ

 国道を跨ぎ再び古道に戻りJR二木島駅に向けて急坂を下りていく、足場の悪いところもあるので気を付けて降りていきJRの線路脇に出ると二木島側の登り口に出る。

二木島側の登り口まで下ってきた(10:55)

 橋を渡ってトイレの前を進みJRの高架をくぐって左に進むとJR二木島駅に到着する(11:00)。

JR二木島駅に到着する

 たまたま臨時列車が運行していて15分ほど待って列車に乗ることができた、三木里海岸駐車場に到着後まだ時間が早い。そこで紀伊長島のレストラン「カッパ俱楽部」で牡蠣のシーズンが終わってしまう前に渡利牡蠣パスタを食べることにした。牡蠣もソースもパスタもすこぶる旨い、来年また食べに来ることを誓って帰宅することになった。

渡利牡蠣がたっぷり入ったパスタ

■まとめ

 尾鷲から熊野までの峠はJRを乗り継いでいかないと上手く歩くことができない、宿泊する場所も少ないので効率的かつ安価に済ますためにはキャンピングカーが便利である。時間的は次の峠を越えても大丈夫だが無理する必要はない、高齢になってきているので体力的にも厳しくなる。これからは紀伊の国に入ってく、次回も同様にキャンピングカーで車中泊して峠を越えたいと思っている。

JR賀田駅(8:00) ⇒ 「曽根次郎・太郎坂」登り口(8:26) ⇒ 鯨岩(9:03) ⇒ 甫母峠(9:20) ⇒ 猪垣記念碑(10:38) ⇒ JR二木島駅(11:00) 合計 約3時間

ホーム(定年退職からの黄金期の暮らし方)

cordoba curuse