地元の私たちは昔から女鬼トンネルには女性の幽霊が出ると、恐れられていたトンネルがある。今は新しい女鬼トンネルが出来て明るくなって、車も沢山通るので恐れることはない。しかし今でも旧女鬼トンネルは実在しているし、封鎖されているが1996年までは通行していた。そしてそのすぐ側にある峠「女鬼峠」が熊野古道伊勢路の最初の峠越えになる。そんなちょっぴり恐ろしい名前の峠だが、熊野古道で整備されてハイキング気分で上ることができる。
■熊野古道伊勢路「女鬼峠」
熊野古道伊勢路始まりの峠になる、伊勢からスタートして田丸で伊勢路にはいる。そして熊野三山に向けて伊勢路を歩き通すのである、しかし今までにランニングしたり歩いたりもしているしているルートも多いので、スタートは女鬼峠からになる。
さてアクセスは非常に悪いのでマイカーで行くことにした、幸い近くの五桂池ふるさと村には広大な駐車場もある。しかし女鬼峠の入り口まで2kmをかけて歩く必要があり、さらに帰路も直接駐車場に出る近道はあるもののまた2km以上歩くことになる。女鬼峠も約2kmあるので合計約6kmの行程になる。
■駐車場~女鬼峠登り口(成川側)
駐車場は何処に止めようか考えてしまうほど広い、適当に止めてウォーキングコースに沿って歩き始める。車道は狭いので少し遠回りになるがウォーキングコース歩いたほうが安全で良い。栃ケ池沿いに歩く道は紅葉もあり気持ちが良い。
AM9:40 駐車場をスタートする、県道150号線を渡りウォーキングコースに入る。遠回りになるが安全を優先する。
ところどころに熊野古道女鬼峠の道標もあるので迷わない、しかし約2kmあるのでけっこう遠い。
池を過ぎると県道に戻る、県道119号線との交差を渡ると登り口に入る。
■女鬼峠登り口(成川側)~展望台
AM10:10 ここまで約30分いよいよここから女鬼峠に入る、ここから約600mは平坦路で歩きやすい。そして伊勢自動車道路の高架をくぐって右に曲がると女鬼峠北の道標が見えてくる。
AM10:20 ここから登山道の登りが本格的に始まる、ここで熊鈴とトレッキングポールを持ってくることを忘れたことに気づいた。
途中に轍跡の表示があった、昔はここを台車を引いて越えていたのであろう。
女鬼峠の標高は120mなので大したことはないと思っていたが急登していくので息が切れる。
表示の後ろに石積みがある。
AM10:30 茶屋跡に到着、案内板を見ると展望台に行くルートが記載されている、切通しの道も行ってみたいが古道ルートと書かれているので展望台に向かうことにした。
ところどころに切り立った場所を登るので踏み外さないように注意ながら登っていく。
展望台には先行者がランチしていたので写真は撮らずに通過して展望する、見通しは良くないので絶景とは言い難いが遠くの山も見えていた。
■展望台~女鬼峠登り口(相鹿瀬側)
AM10:40 展望台から下り始めると直ぐに、名号碑と如意輪観音像に到着する。名号碑には南無阿弥陀仏と彫られている、祠の中には如意輪観音像が祀られているが名号碑と祠の間にも如意輪観音像が祀られている。
ここからは山をゆっくりと下って行く、道も広く歩きやすいそしてAM11:00ころ相鹿瀬の町が見えてきた。
■登り口(相鹿瀬側)~スタート地点(五桂池)
AM11:03 登り口南側の入り口に到着する、ここからは駐車場に戻ることになるがせっかくなので少し熊野街道を歩いてみることにした。
熊野街道を進むとトイレもあった、しかしあまり熊野街道を進むと帰りが大変なので五桂池に向かう道に戻る。
後で知ったが五桂池に戻るルートは2ルートあり、車も通行可能な道路と中女鬼峠のルートがあった。しかしGoogleマップで検索したため中女鬼ルートは表示されず道路を戻ることになってしまった。
そしてAM11:35 五桂池の駐車場が見えてきた。ここまで約2時間の行程であった、あまり休憩しなかったのでロスタイムは少ない。今回辿ったルートを案内図(相鹿瀬側)にトレース(黄色)してみた、やはり帰りは中女鬼峠を越えるべきであったとトレースしながら思った。
■昼食は鰻を食べる
AM11:40 約2時間歩いたのでお腹が空いている、五桂池のふるさと村には食堂もあるが今回はマルシェグランマで買い物もしたので食事は近くにある鰻屋「膳」に向かうことにした。車で10分も掛からずに行くことができるので12:00までに入ることができる。ここのうな重はタレがあっさりしていて美味しい、疲れた体には優しいと勝手に思っている。
勾配のある狭い道を通り抜けて到着、さっそく「うな重特上」を注文する。
紅葉も綺麗で落ち着いた雰囲気の「膳」、平日なのでお昼に行っても空いていた。
■まとめ
熊野古道伊勢路の峠越えがスタートした、峠は24箇所もあり今日はその第一歩になる。しかし年末は忙しくこれでいったん終了、来年は精力的に越えていきたいと思っている。またそれぞれの峠越えでは美味しい食堂もあわせて探し、楽しい旅にしていきたいと思っている。