【熊野古道伊勢路】2025年⑬大吹峠駐車場発着で大吹峠と観音道を歩く

 波田須の道を歩きRVパーク道の駅「パーク七里御浜」で車中泊、そして次の峠越えをどうするか考えた。マイカーを駐車することが前提なので駐車場を探す、大泊駅前も止めれそうだが駐車場にはなっていない。そのため少し歩く距離は増えるが大吹峠の駐車場に止めて、一気に大吹峠と観音道を歩くルートで歩くことにした。

■今回のルート

 本来の熊野古道伊勢路は波田須から大吹峠を越えて大泊海岸へ、そして松本峠に向かうことになる。しかし観音信仰が盛んな時代は大吹峠道を通らずに、西国三十三所の観音石像が立ち並ぶ観音道が大変な賑わいだったという。そこで大吹峠と観音道を結ぶ大観猪垣道を歩き大吹峠駐車場を発着とする約6kmの周回コースを歩くことにした。

今回歩いた大吹峠・観音道ルート(熊野古道伊勢路ガイドマップから)

■大吹峠

 RVパーク道の駅「パーク七里御浜」から大吹峠駐車場へ、まずここから大吹峠までは登りが続く。

大吹峠登り口

道標は01/14から始まる、昨日の峠越えの疲れも残っているが頑張って登っていく。(8;34)

道標(01/14)

それでも峠(標高205m)までは約500m程度の道程なのでそれほど大変ではない、また駐車場までは車でかなり高度(約110m)を稼いだ。

大吹峠駐車場(トイレあり)

 大吹峠に向けて登り始める、距離は短いがやはり登りは厳しい。

大吹峠登り口付近

 登り続けて約15分程度で峠に到着する、猪垣の間を抜ければ大吹峠である。(8:50)

猪垣の間を抜ける
大吹峠に到着する(標高205m)
大吹峠の案内板

 峠を過ぎると下りが続く、かなり長い下りなので足も疲れてくる。

竹藪が多い下り道

 この辺には昔から作業場所になっていたのか朽ち果てた作業小屋が多い、大泊側の登り口を過ぎると大泊海岸の海が見える。

廃屋が多い

 ここまで約30分で大吹峠の大泊側口に到着する、昨日の疲れも残っているので足が重くなってきた。(9:20)

大吹峠登り口(大泊側)
綺麗な大泊海岸

■観音道

 大泊海岸から街並みを歩き観音堂の登り口に向かう、国道42号線と合流するところに観音道の登り口があった。

大泊の町中を進む
JR紀勢線の下をくぐる
観音道の登り口

いきなり古道の雰囲気がすごい、登り始めて直ぐに西国三十三所観音石像が並んでいる。(9:53)

道標(09/09)

 今回の道標は09/09でカウントダウンになるが約200mの登りが待っている、また所々に三十三観音の石像があるので見ながらゆっくり登っていきたい。

整備された石畳を登る
ふくろう岩の6体の石像とお地蔵様
道標(01/09)

 九つ目の道標(01/09)まで約35分はほとんどが登りであった、しかしこれからも登っていく。(10:27)

馬頭観音に到着(10:30)
比音山清水寺跡に到着(10:35)

 ここで小休止する、集めているスタンプも押印する。

泊観音

■大観猪垣道

 さてここからは大吹峠に戻る大観猪垣道に沿って歩く、それにしても誰がこんな延々と続く猪垣を構築したのだろう。

大観猪垣道への道しるべ(10:53)

 波田須側と大泊側を隔て延々と猪垣が続いている、害獣の侵入を防ぐのが目的だと思うが重機の無い昔に大変な苦労だと思う。

延々と続く猪垣に沿って進む

大観猪垣道は思いのほか険しい、熊野古道ではないので登山道のようなところもある。

猪垣を乗り越えて進む(11:03)

七里御浜が展望できるビュースポットのベンチで再び小休止する、ここからは急な下りになり気を付けながらゆっくりと進む。(11:09)

七里御浜が見渡せるスポット
大吹峠に戻ってきた(11:32)

観音道の登り口からここまで約100分弱ほど掛かった、あとは大吹峠駐車場まで下るだけである。

大吹峠駐車場が見えてきた

 周回コース全体で約3時間15分かけて歩いた、続いて松本峠に向かうつもりであったがやはり無理することはない。これで今回の峠越えは終了していったん自宅に戻ることにした。(11:47)

■まとめ

 二木島から歩き始め逢神坂峠と波田須の道を越え、道の駅「パーク七里御浜」のRVパークで車中泊して大吹峠と観音道を越えてきた。熊野古道の難所もクリアして残り少なくなった、次回は瀞峡にある瀞流荘に宿泊して完歩を目指したいと思っている。

今回の行程(タイム)

大吹峠駐車場(8:33)⇒大吹峠(8:50)⇒大泊側登り口(9:20)⇒観音道登り口(9:53)⇒泊観音(10:35)⇒大観猪垣道経由⇒大吹峠(11:32)⇒大吹峠駐車場(11:48) 合計3時間15分

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