一生に一度は行ってみたいと思っていた「恐山菩提寺」、東北を北上する釣り旅で大間から北海道に上陸するが途中にある。津軽海峡フェリーの時間もあるのでのんびりはできない、しかし約2時間程度の余裕があるので受付でいただいたパンフレットの順番に参拝することにした。この日は朝から霧が深く掛かっている、いよいよ零場「恐山」へ向かった・・・すると、恐山に近づくにつれて霧が晴れて快晴になってしまった。
■恐山冷水に立ち寄り
恐山に向かうむつ恐山公園大畑線の途中にある「恐山冷水」に立ち寄りペットボトルに冷水を汲んだ。この場所はバス停もあり駐車することもできる、ここで一杯の冷水を飲み先に進んだ。
■霊場恐山
約1,200年前に慈覚大師円仁(じかくだいしえんにん)さまによって開かれた霊場で、地蔵菩薩一体を彫り本尊とされている。恐山は宇曽利湖(うそりこ)を中心に八峰ががめぐり、その形あたかも花開く八葉の蓮華にたとえらている。また火山ガスの噴出する岩肌一帯は地獄に、湖をとりまく白砂の浜は極楽になぞられる。※恐山パンフレットから
また事務所で受付(入山料500円)時にもらえるパンフレットには参拝スポットが順番に鳥瞰されており参考にお参りすることができる。私たちのタイムリミットは約2時間、すべて巡ることができるかは分からないが受付からスタートした。もちろんすべてを参拝することなく短時間で巡ることも可能で時間の都合で巡れば良い。
■参拝開始
①②(三途の川)は駐車場に向かう途中にあり、約500mも手前にあることから帰路に立ち寄ることにした。
①奪衣婆と懸衣翁
②太鼓橋(三途の川)
道を挟んだ向かい側に駐車できるので初めに立ち寄るか、帰りに立ち寄ることになる。歩いて行っても良いが恐山寺務所受付から往復で約1kmある、体力と時間に余裕がある人には散歩がてらに湖畔も歩いても良い。
③六地蔵
恐山事務所受付の手前左奥にあるので気を付けたい、大きいので迫力がある。
④来迎の像
恐山事務所のある総門の前すぐ左側にある、通り過ぎてしまいそうになる。
⑤総門
受付を済ませて入山する門である、くぐると参道が山門までつながっている。
⑥本堂
本堂(曹洞宗円通寺)は山門の左横にあり気が付かない、山門を通り抜けて地蔵殿のところで気が付いた。戻るのもなんなので最後に参拝することにして地獄と極楽の世界へ進むことにした。
ここには恐山でイタコ口寄せする場所もある、ただし例大祭の限られた時期だけになる。
⑦山門
堂々とした門で感激する、この左横にあるのが本堂であるが本尊は正面の地蔵堂にある。
⑧地蔵殿
本尊は慈覚大師円仁自らが彫った、地蔵尊が祀られている。
ここから左側に入ると地獄と極楽の世界に入る、また熊もいるようである。
⑨奥の院 不動明王
順路どうりに進むと奥の院「不動明王」とある、かなり急な登りであるが進むしかない。
登りは急だがすぐに不動明王のところまに到着できる、案内板が朽ち果てて参道横に置かれていた。
よく読むと恐山参拝の結願には三聖地「本尊伽羅陀山大士・奥の院地蔵山不動明王・奥の院釜臥山嶽大明神本地釈迦如来」にお参りするとある。釜臥山(かぶせやま878m)は車で移動して、展望駐車場から少し山を登った頂上付近にある。
⑩慈覚大師堂
⑪八葉地蔵菩薩
無間地獄をとおり奥に進むと慈覚大師座禅石があり、そしてその先に大きな慈覚大師堂がある。
⑫八角円堂
八角円堂は中に入ることができる、故人が使っていたであろう遺品などがたくさん置かれている。
⑬東日本大震災供養塔
八角円堂を裏側に回って賽の河原、血の池地獄をとおり宇曽利湖に向けて進むと比較的新しい塔が見えてくる。
ここで順路が分からなくなり地獄が沢山ある場所から離れて遠回りをしてしまうことになる。
⑭五智如来
順路を外れ行き過ぎてしまった、反対側の林崎五宇如来から見えたので、出口付近から戻って登り直す。
⑮塔婆堂
残念ながら不動明王側を進んだため通り抜けてしまった、塔婆が並んでいるいるらしいが本堂の裏手にあり見過ごしてしまった。
⑯薬師堂
薬師堂は⑧地蔵堂の右側にあったようだが、こちらも見過ごしてしまった。
⑰納骨塔
地蔵堂を出てからすぐのところにある。
⑱戦没者慰霊の碑
こちらも不動明王のお参りを優先させたので通り抜けた、あとで探してみて分かった。
⑲大師説法之地
⑳慈覚大師座禅石
八葉地蔵菩薩に行く途中にある座禅石
㉑水子供養地蔵尊
㉒血の池地獄
八角円堂の裏に回るとある血の池地獄は透明の池であった。
㉓延命地蔵尊
岩場の高い場所にあるので分かりやすい、地獄めぐりの後に行くと近いと思った。
㉔1200年記念碑
反対側に林崎大明神参道の案内板がある、こちら側を歩いてきたので地獄めぐりを飛ばしてしまった。
㉕林崎五宇如来
宇曽利湖(極楽浜)に沿って大回りして向かった、足場の悪い道を登る必要がある。
㉖林崎大明神
㉗稲荷大明神・龍神堂
時間が無くなり今回はお参りすることは叶わなかった。
■恐山参拝を成就するために
不動明王の案内板に記載されていたように恐山参拝の結願には今回は行くことができなかった「奥の院釜臥山嶽大明神本地釈迦如来」(釜臥山)に参拝する必要がある、また恐山温泉にも入りたかった。恐山全部を巡る必要はないがまた来ることとし、満願成就を果たしたいと思っている。