海が大好きでヨット(ディンギー・クルーザー)、ウィンドサーフィンなどを楽しんでいたころ、小型船舶4級の免許を取得した。しかしその頃の社会はバブルも始まってきていて、24時間働いても当たり前のような状態になって来て海を楽しむ余裕も無くなってしまっていた。そしてバブルが崩壊しても仕事と子育てで免許の更新も忘れ、いつのまにか免許も失効させてしまっていた。しかし定年退職してボランティアの役員も退任し、自分のための時間も取り戻すことができるようになったことから免許の再交付を自分ですることにした。
■小型船舶免許の資格は終身
再交付には費用も掛かるので船に乗らないのであればあえて申請することは無いと思っていた、しかし息子が中古のボートを購入して船に乗る機会が出来てきた。それでも免許更新は面倒だと思っていたため、なかばあきらめていたものの少し調べてみることにした。もう忘れていたが小型船舶免許の資格は終身なので、 国家資格としては一生ものである。ただし免許証の更新(5年)が必要で期限が切れると免許証が無効になってしまう、 しかし「失効講習」を受講することで試験や実習もなく再交付が可能になることが分かった。

■自分で交付申請を行う
一番簡単なのは小型船舶免許を取得したときの海事代理店に申し込みを依頼すれば事務処理は簡単だ、費用は少し掛かるが面倒な事務処理は代行してもらうことができる。しかし定年しているので時間はある、どのみち講習会や必要書類は自分で受講して書類も揃える必要がある。(自身で申し込む場合は下記URL先から申し込むことができる)
小型船舶免許の取得、更新 – 小型船舶操縦士試験機関・講習機関(JMRA)
紛失と失効の両方というケースでは「失効再交付講習と再交付申請」 の両方を自身で行う必要がある。そのため多少費用が掛かっても代理店を通して代行してもらうほうが仕事の休みがとりにくい人には良いと思われる。それでも再交付までの手順の概要は下記の①~⑤で思っていたより簡単で免許証を紛失して見つからなくても大丈夫なので自身で行うことにした。
①紛失した免許の種類や番号の確認
「地域の運輸局」に問い合わせを行う、本人確認はあるものの住所と生年月日程度なので電話で確認が可能であった。
②講習会の申込(紛失の場合はインターネット申込不可)
電話で講習をJRMLに申し込む、失効しているので「失効再交付講習」の受講を予約する。
③申込書の送付
現金書留で申込書と写真及び受講料等を郵送する。費用:受講料(失効)9,500円と身体検査料1,000円の合計10,500円
④講習会の受講
指定した講習場所で身体検査と約2時間30分の講習を受け、身体検査証明書及び失効再交付講習修了証明書を受け取る。
⑤操縦免許証再交付申請(自身で行う場合は運輸局へ)※紛失の場合は窓口に行く必要がある

■次は講習受講と再交付
受講は来月以降(1月)を予定した、申込書等は郵送したので講習を受講するまでは動きはない。そして受講後に運輸局に行って再発行の申請を行うことになる。また必要な書類や印紙などの準備もしておくことも忘れないようにしたい。
≪必要書類≫
・操縦免許証再交付申請書(写真貼付):窓口
・身体検査証明書:講習会
・失効再交付講習修了証明書:講習会
・身分証明書(運転免許証・パスポート等):自身
・紛失・滅失を証明する書類(“滅失顛末書”など):窓口など
・紛失の場合は本籍記載の住民票など:自身
・収入印紙(申請手数料1,250円):自身
■まとめ
失効・紛失してしまった小型船舶免許の再交付の手続きを自分で行うことにした、海事代理士に依頼すれば申請等の事務処理は行ってもらえるが手数料も掛かる。しかし時間に余裕があれば少し面倒かもしれないが自身で行えば済むことである。今回は講習の申し込みまでを行ったが最終的には実際に小型船舶免許の受け取りまでを自身で行うつもりである。

