お世話になっている方から、へんば餅の「昆布の佃煮」が食べたいと連絡が入り買いに行った。へんば餅の賞味期限は2日間なので送付できないが昆布佃煮は2週間ほどあるのでクール便で送付することが出来る。個人的にはお酒のみなのでこの昆布の佃煮の美味しさは格別に思っている。また伊勢はお餅の名物がたくさんあるが「へんば餅」も遠方から買いに来られる方が多い美味しいお餅である。
■へんばや |
へんばや商店の本店は伊勢市小俣町にあり、伊勢の入り口の町で、旧参宮街道に沿い伊勢参宮街道の最終宿場町にあります。現在は宮川店(工場)と内宮おはらい町の内宮店、さらに数年前には伊勢市駅前通りに伊勢市駅前店を開き計4店舗でへんば餅を購入できる。しかし賞味期限(製造日含め2日間)が短いので夕方に行くと売り切れになっていることが多い。
安永四年(1775年)に参宮街道宮川のほとりに茶店を設け餅を商い、駕籠や三宝荒神(馬上に三つの鞍を置いたもの)で参宮する人達がこの店に憩われて、ここから馬を返し参宮されたため何時しかへんば(馬)餅と名づけられた。
今回は車の便が良い宮川店に行って購入したが、本来は趣のある本店に行くのが良いかもしれない。
■へんば餅 |
米粉を用いた餅はやわらかなの食感で、両面に焼き色がついたお餅は香ばしく、こし餡のまろやかな甘みが広がる。生菓子なので早めに食べないとすぐ硬くなる、硬くなったらオーブンレンジやフライパンなどで軽く焼いてから食べるとまた違った食感と香ばしさが味わえる。
■絶対おすすめの昆布佃煮 |
上質の北海道産昆布を使い、色艶良く炊き上げた角切りの昆布の佃煮、ほどよい柔らかさと少し甘目の味付けが食欲を誘います。赤飯やご飯のお供も良いですがビールやお酒のお供にもよく合います。
しかし、地元伊勢の人ならこの味はどこかで食べたような懐かしい味がします・・・包み紙に書かれている製造元はマルキ商店で販売者はへんばや商店。伊勢でマルキ商店といえば「伊勢うどんのタレ」真っ黒でも辛くなくて少し甘い味はここで繋がっていた、これはやみつきになるはずである。
■赤飯 |
色付けに小豆の煮汁を使っている、蒸籠で蒸し上げたおこわで、米は100%国産もち米を使用している。伊勢市駅前店以外で購入することが出来る。おすすめは赤飯弁当(450円)で昆布の佃煮となら漬けが付く、こちらも数が必要な場合は予約しておくとよい。
■へんばやのまとめ |
伊勢には赤福をはじめ二軒茶屋餅・太閤出世餅・くうや勘助餅などたくさんの名物餅がある。そんな中でも「へんば餅」はお土産に喜ばれている、しかし甘党でない方には「昆布の佃煮」をお土産にするとよいと思う。