冬のウォーキングは始めることよりも続けることがずっと難しい、定年後で時間に余裕があっても寒さで体が動き出すまでに時間がかかり外に出るまでが一苦労である。以前はマラソン大会に向けて日々ランニングを行っていた、しかし怪我してからは走れなくなっている。そのため歩くのもなんらかのモチベーションを持って継続してきた、熊野古道の峠越えなどもそのためである。しかし今、何もなくても日々歩き続けられている理由を考えてみると、特別な工夫や強い意志があったわけではない。その答えはとてもシンプルで「夫婦で一緒に歩いていた」ことであったと思っている。
■夫婦の歩き方
風が強い日や曇った夕方は気持ちまで沈みがちになる、とくに1人だと「今日はやめておこうか」と頭の中に何度も浮かんでくる。しかし1人なら迷うような日でも2人なら自然と準備が始まる、「そろそろ行こうか」と声をかけ合うだけで外に出る理由ができる。この“約束に近い感覚”が冬のウォーキングを続けるうえで、大きな支えになっていたことに気が付いた。

歩いている間は特別な話をするわけでもない、何気ない会話をしながら歩くことで運動は「頑張るもの」から日常の延長になっていた。夫婦で歩くと自然とペースも落ち着く、無理に速く歩くこともなく息が上がることもなく体が温まる。結果的に体への負担が少なく、距離も時間も少しずつ伸びていった。また、冬場は日没が早く、足元も暗くなりやすい。「もう少しで戻ろう」「今日はこの辺までにしよう」と相談しながら歩けることが、無理のない継続につながっている。

振り返ってみると、冬のウォーキングに本当に必要だったのは、防寒ウェアや優秀なシューズではなかった。必要だったのは一緒に歩く相手と外に出るきっかけだった、冬の運動習慣を続けたいと思っているならまずは夫婦で歩いてみると良い思う。距離や時間は気にしなくていい、寒風によって歩く方向を変えて寒さを和らげる。陽が落ちる前に帰るようにする。それだけで続けることのハードルは驚くほど下がる、そして出来ればそのウォーキングの途中で小さな楽しみを見つけると良いと思っている。

■まとめ
冬のウォーキングを続けるために必要だったのは、強い意志や特別な工夫ではなく夫婦で一緒に歩くこと。それだけで、寒さや気分の迷いを自然と乗り越えられていた。1人では止まりがちな冬の運動も、2人なら日常の一部になる。なにげない会話をしながら無理のないペースで歩くことで、体への負担は少なく習慣として継続しやすくなったと思っている。

