キャンピングカーはライフスタイルと装備で選ぶことが大切になる

キャンピングカーは漠然(夢)とした考えで購入すると失敗することになる。キャンピングカーは自宅を外に持ち出して楽しむことになるので「間取りや」・「必要な装備」さらには「走行性能」を十分理解して選ばないと後悔することになる。実際に失敗した体験をもとにキャンピングカーの選び方を考えてみた。また契約から納車まで2年程度掛かってしまう車種もあるので気を付けたい。

この記事のまとめ

・キャンピングカーの種類⇒いろいろなタイプが販売されている

・用途で選ぶポイント⇒キャンピングカーで何をしたいかで選ぶ

・キャンピングカーのレイアウト⇒何人で乗るの、使い方は?

・必要な装備なにか⇒目的に合わせた装備は必須になる

 

■キャンピングカーの種類

キャンピングカーは大きく分けて2種類になる、また場合によっては軽キャンパーやバスコン等のジャンルもあるのかもしれない。ここでは一般的なキャンピングカー2種類を中心に進めていいきた。

◆キャブコン

キャンピングカーの代表格でトラックをベースにキャビンを架装していて、室内空間は広く車内の高さも十分ある。家族でゆったり使うのには最適であるが、車高が思っているより高いので駐車場所や高速走行では注意が必要になる。

キャブコン(クレソンボヤージュ)

◆バンコン

ハイエースなどワンボックスをキャンピングカーに改造したもので、サイズは小さくなるものの走行性などが良くなる。また居住性もハイルーフなどでキャブコンのような居住性を確保してる車種もある。

河原で車中泊もできる(トイファクトリ「コルドバクルーズ」)

◆軽キャンパー・バスコン・トレーラー

 キャンピングカーではバスコン(バスコンバージョンの略)はマイクロバスを改造してキャンピングカーにしたもの、軽キャンパーは軽自動車をキャンピングカーに改造したものである。またトレーラーキャンパーを牽引するタイプもある。

■用途から選ぶポイントは

キャンピングカーを購入する場合で一番大切になる用途、どんな車種でもある程度使うことは出来るが不満が溜まってきて手放すことになりかねない。私の場合を中心にポイントを考えるが、いろいろな考え方があるので参考にしていただければと思っている。

色々な用途

◆家族(ペット含む)でゆっくり旅行

 各地の観光地を巡りながら道の駅などで車中泊して旅を楽しむ、旅先では美味しいレストランなどで食事をとる。ホテルで泊まらないので時間は自由だ、家族で泊るのでキャブコンなど背の高い車種が良い。ただキャブコンは重心が高いので不安定になりやすい、焦らず安全にゆっくり走りたい家族向けだ。

◆老後に夫婦で日本一周などの旅を楽しむ

 2人旅なので大きさにはこだわらない、ただ旅が長くなるので快適な空間は必要である。実際に日本一周されている方はキャブコンが多い、長い距離を快適にドライブを楽しむのであればバンコンも良い。また、1人旅なら軽キャンピングカーでも経済的で良いだろう。

◆アウトドアやスキーを楽しみたい

キャンピングカーでアウトドアを楽しむためには、目的よって変わるだろう。いずれにしても目的地に安全に到着するために4WD車両をベースを中心に考えたい。キャンピングカーは車体が重いので簡単にスタックしてしまう、釣りなどで河原に入ってスタックすると大変だ。実際にキャブコン(ノーマル)でスタックしてしまったが、自前での脱出は困難でJAFのお世話になってしまった。

・釣り(渓流)とキャンプの2人旅で選んだトイファクトリー「コルドバクルーズ」4WD(LSD)

トイファクトリー「コルドバクルーズ」

 泊まれれば良いと思って購入したキャブコンで失敗したので、失敗を糧にハイエースバンコン「コルドバクルーズ」に買い替えをした。

 失敗①キャブコンの車高(約2.8m):家の横にある交通標識に当たって駐車場に入らない、釣り場に向かう悪路では木に擦る(当たる)ので入り込めない。

 失敗➁走行性能その1:キャブコンのノーマル車両だったので悪路走破性は無かった、なので駐車してから釣り場まではとにかく歩くことになった。

 失敗③走行性能その2:高速ロングドライブに向かない、車高が高く安定性に欠けるので100km以上の速度走行は無理。強風の時は80km以下で走行することになる、なので1日500km以上高速道路を走るのは疲れた。

釣り場までの悪路(4WDが必要、釣りでは車高も低いほうが良い)
キャンピングカーのレイアウト

キャンピングカーは車内で寛ぐことが多いのでレイアウトも重要になる、また定員や就寝数も確認しておきたい。普段はネットで見ることになるがキャンピングカーショーなどで実物を見比べながら検討するほうが良い。ただキャンピングカーショーには沢山のキャンピングカーが出展されていて目移りもするし格安車があればついつい購入したくなってしまう。一旦は落ち着いて目的などに合っているかどうか冷静に検討したほうが良いだろう。

一般的なレイアウトは大きく分けて3種類、またそれぞれのビルダーで斬新的なレレイアウトもあるので自分に合ったレイアウトを購入したい、レイアウトも一度購入すると変更は難しいので慎重に選びたい。

キャンピングカー車内
クレソンボヤージュ(タイプ③)

◆一般的なキャブコンのレイアウト

タイプ①対面ダイネット+リアダブルベット+バンクベッド、冷蔵庫・ギャレー付、マルチルームなし

タイプ➁対面ダイネット+マルチルーム+リア2段ベッド+バンクベッド、冷蔵庫・ギャレー付

タイプ③横向きダイネット+マルチルーム+リアダブルベッド+バンクベッド、冷蔵庫・ギャレー付

バンコンではバンクベッドは無く天井も少し低いが、レイアウトは似たものと考えればよい。

◆家族3人以上

お勧めはキャブコンだが目的がアウトドアならバンコンでも良い、キャブコンにはバンクベッドがあるのでプラス2名分の寝床が確保できるがバンコンではダイネットシートをベットに展開する必要がある。

◆夫婦2人で楽しむ(トイファクトリー「コルドバクルーズ」の場合)

 ダイネットは運転席を倒して対面シートを実現する、後部ベッドは万年床で食後はそのまま就寝できる。またマルチルームにはカセットトイレが設置されていて緊急時には使用できる。好みにもよるがベッドルームをカーテンで仕切れるのでプライベートルームが確保できる。また釣り道具やキャンプグッズはすべてベッド下のラゲッジルームに収納できる。室内高は約165cmなのでギリギリ立っていることもできる。

トイファクトリ「コルドバクルーズ」
■目的に合った必要な装備とは?

キャンピングカーの装備はベース車両の選定、また各種オプションの検討が必要になる。お金に心配が無ければ装備の全部付けもあるかも知れないが、オプションも高額なものが多いので自分に合わせて選ぶ必要がある。

◆主な装備(ベース車両)

 ・ガソリンかディーゼルか、4WDかノーマルか基本的なベース車両の検討は慎重に行いたい。間違うと後悔しか残らない・・・なのでキャンピングカーを買換えすることになってしまう。

◆オプション装備(ビルダーオプション)

・太陽光パネル、エアコン、断熱材

 キャンピングカーでは電源確保が重要になるので、高くても太陽光パネルは装備したい。またエアコンを装備するとサブバッテリーだけでは不十分になる、しかし昼間なら太陽光パネルからの充電があればある程度エアコンの稼働は可能になる。それでも夜になると充電ができなくなるので3〜4時間程度で使えなくなってしまう。夏場の夜は電源付きのオートキャンプ場に入らなければならない。更に快適に過ごすためには断熱材は欠かせない。私の場合はキャンピングカーは夏休みとしているのでエアコンは装備していない、エアコンには本体のほか室外機も取り付けなければならないので取り付け場所にも気を配りたい。

・冷蔵庫、電子レンジ

 太陽光パネルがあれば冷蔵庫や電子レンジはサブバッテリーの残量も気にせず使うことが出来る。また旅の間は冷蔵庫をつけっ放しにすることになる、外食が中心であれば電子レンジは不要でも良い。またエアコンや電子レンジを使う場合は1500W以上のインバーターも必要になる。

・FFヒーター、換気扇など

 キャンピングカー車中泊で必要不可欠なのがFFヒーターである、キャンピングカー車内の温度は思いのほか冷える。北海道では9月になれば必要になる。エンジンを掛けることなく、少しの電気と燃料で暖房が可能なFFヒーターは必ず装備しておきたい。また窓を開けることなく換気ができる換気扇も必要だろう。

・その他(DIY)

 テレビやカーサイドオーニングなどたくさんのオプションがキャンピングアカービルダーから提供されている、自分が必要と思われる装備は取り付けておくほうが無難だがDIYが好きな方は自分で装備するのも楽しみになる。本格的な電気配線などが必要なものは専門知識が必要だが、簡単なものは自分で装備することでコストの削減になる。

■キャンピングカー選択のまとめ

 キャンピングカーには無限の楽しみ方がある、すべてに完璧なものを要求しても難しい。限られたスペースを改造しているので自分の理想に近い車種を選ぶことが出来れば良しとしたい。あとは無限の夢を持ってキャンピングカーで旅立とう・・・

キャンピングカー「コルドバクルーズ」(Wonderful World_since2017)

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