釣り旅北海道で使っている延べ竿釣り用のエサ、エサ釣りは簡単に釣れるイメージが強くて安易なイメージがある。しかしフライやルアーもやっている中でエサに固執するのも訳がある、特に大型トラウトを釣ることに限ってはフライやルアーの方が有利になると思っている。一つはリールのドラグであり、もう一つは探る範囲が広いことである。延べ竿による釣りは一対一の戦になるし、探る範囲は延べ竿と道糸の長さでしかないそのなかで大型トラウトを掛けるにはエサは重要なポイントになる。
■延べ竿によるエサ釣り
延べ竿と言っても大型のトラウト狙いの竿は専用ロッドになる、また針も大型トラウト用かチヌバリになる。道糸も大型用に3~4号を使っている、針も大きくなるのでエサも大きいエサを使うことになる。今回は準備したそれぞれのエサをローテーションして使ってみた、また具体的な数値化が出来なく感想になるのが検討材料にはなる。なおミミズも良いエサであるが、今回は天気も良く用意したエサと大差ないと思っているので使わなかった。※ミミズは現地のホームセンターで入手が可能で濁りが出た場合は購入して使いたい。
■今回いろいろ使ってみたエサを検証する
①塩イクラ(タンポーン)※塩イクラの粒をパンストで包む
万能エサで特にアメマスに良いエサである、遡上期には大抵の魚に効くエサである。作り方は簡単で伝線のしやすい安物のパンストを5cm四方に切って包むだけ、最後に伝線したパンストの糸をクルクルと巻いて止めればそのまま締まっていく。ただ、一つひとつが手作りなので時間が掛かってしまうのが難点だ。なお本来は針はバーブレスにしておきたいがこのエサで釣るときは返しを少し残しておく、そうすることでパンストのみをほぼ100%ゴミ回収でき河川にゴミは残さなく出来る。ただ最近はイクラが高騰して高価なエサになってしまうので家計には厳しいエサである。
②鳥のムネ肉
大型ニジマスに適している、鳥のムネ肉を適当に切って塩ニンニクで〆る。使う前にごま油を付けると効果的である。エサ持ちもコスパも良いが白くなるとアタリが無くなるので、早めに取り換えた方が良いと思う。
③サーモン(鮭)切り身
塩サーモンをハサミで適当に切って使ってみた、今回は特に何も細工せずに使ってみた。もとから塩で締めてあるのでエサ持ちも良い、また皮つきだとさらにエサ持ちが良くなる。
④マグロの切り身
地元で購入したのは生の本マグロ、塩で締めて使う。現地では普通のマグロ刺身を購入したが生の本マグロとは明らかに釣果に差が出てしまった。やはり高価な本マグロがベストであった。
⑤スイートコーン(トウモロコシ)
ちょっと思い付きで購入した、100円程度なので買っても損はしない。ただアタリもなかったのですぐ使わなくなってしまった。
■さて釣果は・・・
①塩イクラ(タンポーン)
とにかくアタリは多いし釣れる、このエサは万能なので何でも釣れてくる。しかも魚の大小を問わないので面倒である、もちろんウグイも釣れる。また小型の魚はエサが大きいのでつついてイクラのエキスだけが流れ出していく・・・💦北海道の河川ではイクラが流れてきてエサになっているので警戒心も薄いのではないかと思われる。またイクラが潰れてしまったタンポーン(パンスト)は針に残るので回収して川に捨てないようにする。
②鳥のムネ肉
塩イクラには劣るがニジマス以外の魚はほとんど釣れない、しかも良型のニジマスが良く釣れる。ただ場所によっては釣れるまで時間が掛かることもある、やはりエサをローテーションして誘うエサだと思う。
③サケの切り身
釣れないことは無かったが①②④に比べると食いが落ちた、マグロの切り身があればあえて準備する必要はないと思う。
④マグロの切り身
ニジマス釣りによく使われるがそのままではエサ持ちが悪いので塩で一晩しっかり締めてから使う。食いもまあまあ良い、とくに生の本マグロは食いが良かった。しかし普通の赤身では少し食いが落ちる様である、生の本マグロは売っていないことがあるので気を付けたい。
⑤コーン
さすがにあまり釣れないので使わなくなった、場所によっては釣れるかもしれないが・・・
<結果を纏めると>
個人的な結果の感想になるものの・・・
①塩イクラ ⇒ ②鳥のムネ肉 ⇒ ④マグロの切り身 ⇒ ③サケの切り身
ただ、生の本マグロを使えれば下記の順になると思う
①塩イクラ ⇒ ④生の本マグロ ⇒ ②鳥のムネ肉 ⇒ ③サケの切り身
■まとめ
塩イクラのタンポーンは確かに良く釣れる、しかし小型ニジマスやウグイなどの外道もすぐに釣れてしまう。警戒心の強い大型ニジマスが釣れる前にポイントを荒らしてしまうことも多い。また塩イクラを使った後で切身を使うと、大型ニジマスが釣れることが多い。エサについてはローテーションも含めこれからも検討を重ねていく必要があると思っている。