最近は北海道における羆の情報が増えている、朱鞠内湖の死亡事故や占冠での遭遇など行ったことのある場所ばかりである。今までもヒグマ対策では撃退スプレー・羆鈴・鉈などは携行している、しかし更なる対策と言えば爆竹か釣り旅北海道に行かないことになってしまう。行かないことは出来そうにもないので更なる対策としては爆竹になるものの、爆竹の扱いは保管も含めてあまり好きではない。
■羆対策
ヒグマ対策はいろいろネットにも取り上げられている、羆と合わないのが一番だと考えるが整理しておく。いずれも一長一短もあるので複数の対策をとることになる、羆の気持ちは分からないが一概に襲ってくるものではなく臆病だということで対策をすることになる。それでも機嫌が悪く襲ってくることもあるので、最低限護身が出来るものを携帯することになる。なおこの対策は私の個人的な対策で本来は羆の生息するエリアには立ち入らないことが最善の対策になる。
朱鞠内湖で釣り人がヒグマに襲われたが釣り旅北海道は大丈夫か? 20230519投稿
①羆撃退スプレー
最終兵器と考える、いろいろな記事を見ても実際に撃退できたという記事はあまり見当たらない。しかし適切に使えば効果は絶大であると思っている。初めてスプレーを購入したのは約25年前になる、実験でちょっと(瞬間的)に噴射したが大変なことになった記憶がある。またこれがきっかけでテントの中で少量の液漏れが発生し2~3日間程度のど痛みが取れず、気持ちが悪くなってまったこともある。
今ではテストはしないことにして腰にセットしているが、実際に風上から羆に対して至近距離(3~5m)で噴射できるとは思っていない。羆が風下の場合は人の匂いも嗅いでいるはずで、ばったり出会うのは羆が風上にいることが考えられるからだ。最低限コロナ対策のようにマスクは持ち歩くようにしているが、とっさの場合はどうなるか分からない。自分に掛かると大変なことになることは身をもって体験している。ヒグマ撃退スプレーは非常に危険なものだということを認識しておくことが必要である。
②爆竹
あの赤いパッケージとダイナマイトのような形は昔から持ち歩く気になれない、ゴミの回収はもちろん火を扱うので使用にあたって気も使わなければならない。
北海道で釣りをしていると地元の方が、よく爆竹らしき音を出しているの聞くので使う人も多いと思われるがその場限りになるので継続し使う必要もある。
③熊鈴
爆竹に比べるとかなり音が小さいものの鳴り続けるので、安心感はあるが河原に出ると川の音で消されてしまう。また釣りをしていると動いているとき以外は音が出なくなる、さらに鈴がなにかに当たっていると音がしっかり鳴らないので鈴のセットにも注意が必要である。
④鉈
これも気休めであるが刃渡り150mmの小型をベルトに付けている、まあ素手で戦える相手ではないのでこれで多少は抵抗できるかもしれない。よく反撃して難を逃れた記事を目にするので有効なのであろう、最近の占冠では持っている竿で熊を叩いたら逃げていったという。反撃することで羆が逃げる場合もあるのでお守りのつもりで持っている、またキャンプでの薪割にも使えるのでアウトドアでは重宝している。
■ピストル型の爆竹?
普通の爆竹は使いにくいが「おもちゃのピストル(花火)」なるものをネット見つけた。日本製で8連発式である、カネキャップという花火を銃に装填して爆発音を発生させる。ネットには爆竹より音が小さいとあるが、それなりの音が出るようである。
なしにしろ装填するだけであとは、引き金を引けばよいだけである。釣り場に到着して先行者などを確認していなければ、鳴らすことにする。
しかし今のこのご時世に街中で使うことは試射でも難しい、下手に鳴らせば通報されるのがオチである。実際に使うのは現地になってしまうがおもちゃなので大丈夫であろ。
■まとめ
これで羆対策は万全?になったように思うが、実際に使うのは熊鈴とピストルになるであろう。いままで何回も接近はしたと思っているが、襲われるような感覚は幸い無かった。しかし人を怖がらなくなった羆が増えてくると遭遇の確率も上がってしまう。会いたくはないのでピストルと熊鈴を鳴らし続けて釣ることになる。