キャンピングカーとガレージでの作業用としてスポットクーラー(カンゲキくん)を使ってみたが出力が弱くまったく効果を得ることができなかった。しかしここ最近の酷暑ではキャンピングカーでもガレージでも何らかの対策が必要になってきた、めちゃ暑いのですぐに家に逃げ込みエアコンを効かせて涼んでいる。しかし、たまたま買い物に行ったドンキで出力の高いスポットエアコンを見つけたので購入することにした。
■スポットエアコン(クーラー)とは
特定の場所(スポット)だけを冷やすることができるエアコンで、部屋全体を冷暖房する一般的なエアコンと違いピンポイントを冷やすことができるものである。そのため感覚的には冷風があたっているところだけが冷えるだけなので、ガレージ全体では冷えず冷風のあたる作業者のみになる。それでもドンキのスポットエアコンでは冷房で10畳が冷えると謳っている、実際に展示しているところでは売り場全体に冷房が効いているので寒いくらいに感じた。


■かんげき君と比べる
以前に購入した「カンゲキくん」では本当に風が当たっているところのみ冷えるので、狭いキャンピングカーのベッドでも全体を冷やすことができない。またガレージでも冷気は当たるものの体が冷えるところまで冷えないのでガレージの片隅で眠ってしまっている。そこでそれぞれの冷房出力を確認すると大きな違いがあった。
カンゲキくん2 冷房出力:0.41kw ドンキ「スポットエアコン」 冷房出力:2.6kw
出力差は約2.0kw以上もあるので期待できる、ただし重量はカンゲキくん2の倍以上の22kgもあるので設置などには知恵を絞る必要がありそうである。

■ドンキ「スポットエアコン」をキャンピングカーで体感する
晴天の日中車内で使ってみた、温度計も使ってみたが電源のトラブルもあって正確ではない。場所は簡単に置くことのできるダイネットにする、そしてキャンピングカーに外部電源を接続して電源を入れる。温度設定は20℃に設定し強風で運転させたところ冷風が吹きだし快適になった。しかし、しばらくしてキャンピングカーのブレーカーが落ちてしまった。温度管理よりもキャンピングカーの電源復旧が先なので対応する。調べるとキャンピングカーの外部電原を使った上限は1500wなのでブレーカーは落ちる訳である、ブレーカーはスイッチなので探して復旧させる。その後電源はキャンピングカーを経由させずに直接家庭用の電源で使うことにした。

しかしそうこうしているうちに炎天下になり車内の温度は上り、温度計は39℃(13:00)になっていた。家庭用電源から電源をとっているので設定を18℃に下げて稼働させる、ちなみに16℃まで設定は可能なものの低すぎるであろうと思った。またこの時点で汗だくになってしまっていた、それでも吹き出し口に近いところにいるので冷気で汗も引いてきた。

次第に車内も冷やされ温度計も35℃まで下がってきたがフロントガラスからの熱気でなかなか下がらない。カーテンで太陽光を遮ると少しづだが下がっている、そしてこの時の体感ではスポット的には十分に冷やされていると感じた。また、この炎天下のなかでキャンピングカーの車内全体を冷やすことは無理があるので早々に終了することにした。
■スポットエアコンの設置について
購入したスポットエアコンの仕様
・品番:SC-DQ2546-WH [ WHITE ] 購入金額:税込みで4万円強
・サイズ:幅30.5×奥行28.5×高さ69cm 重量:約22kg
・冷房能力:50Hz/2.3kW、60Hz/2.6kW
・暖房能力:50Hz/2.0kW、60Hz/2.2kW
・運転音:約58dB(冷風モード 風量「強」)
・排水タンク容量:約500mL(満水時自動停止)
設置自体は置くだけでよいが太いダクトパイプを本体から室外まで設置する必要がある、これを取り付けないと逆に熱が入り込みとんでもなく暑くなってしまう。窓に取り付けているパネルは加工のしやすいプラダンを使った、またドレンレスと謳っているが長時間の稼働には外部に排水させた方が良いのかもしれない。

■今後の課題
ドンキでは「どこでもスポット速攻クーラー」(排気ダクト不要)も販売しているが、冷房能力(0.6kw)が低いので諦めることにした。文字どおりの置くだけで設置できるものの肝心の冷房能力が低いので冷えなかった場合に後悔しそうだったからである。今回購入した「どこでも置くだけスポットエアコン」では炎天下の車内でもスポット的には温度を下げることができた。またガレージで使っても問題ない、しかしキャンピングカーへの設置と移動中の保管はもう少し考える必要がある。また車中泊においての使用は電源の供給ができるサイトである必要がある、さらに電源サイトの使用電力も考えておく必要もあるかもしれない。
