釣り旅北海道は1997年から始まった、最初は忠類川サーモンフィッシング中心の釣り旅であった。宿泊地は秘境、川北温泉の駐車場でキャンプをしながらの旅であった。しかし忠類川ではサケマスの遡上が少ない場合もある。そして知床半島のカラフトマス釣りが面白いとの情報もあり渡船に乗って知床半島の再先端エリアに向かった。
■知床半島のカラフトマス釣り
渡船は羅臼からさらに先の相泊港からAM4時くらいに出船する、そして約20~30分程度で目的地に到着する。出港は日の出前なので絶景は見ることが出来ないが帰路では素晴らしい知床の絶景が見ることが出来る。ただし海が荒れているとそれどころではない、何回か尾骶骨を強打しての道中になる。また知床半島のカラフトマス釣りは以前にもアップしているので参照して頂ければ幸いです、今回は羆とカラフトマスを中心に取り上げたいと思う。
■羆
知床半島の先端部には多くの羆が生息している、常にメディアで取り上げられているのだが・・・最近は9月になってから釣行するので必ず出現している。1日ゆっくりサーモンフィッシングが出来ることは少ない。また出現しないだけで近くには必ずいるので注意が必要になる。
知床半島が世界遺産登録される前、初めて知床半島(モイレウシ)に上陸した際にも羆が出現した、当時は猟師が来て射殺してしまった。もちろん今ではそんな物騒なことは出来ないが、うまく共存していかなければならない。
ちなみに現在では羆が出現して居座ると一旦渡船に乗って待機するか、別の場所に上陸し直し釣りを継続することになる。羆が人間を襲う様子は無い、ほとんどは海岸に出てカラフトマスを物色しているだけのようだ・・・一度、海岸のカラフト漁の網まで泳いでいる羆を見たことがある、この時期の羆にとっては人間など眼中になくカラフトマスに夢中のようだ。それだけ岸寄りするカラフトマスは多い、しかし相手は野生の羆である羆のテリトリーの中で釣りをしていることを忘れてはならない。羆が出現したら一度避難して接近を避けることが人間側に必要なことだと思う、それだけ釣りが出来る時間が少なくなってしまうことは仕方がないと諦めなければならない。
■カラフトマス(瀬渡し)
この時期、知床半島のカラフトマスは8月初旬から少しづつ接岸して8月お盆過ぎにピークを迎え、その後は9月上旬にかけて婚姻色になりながら遡上を求めて接岸する。またシロサケの接岸はほとんどなく9月中旬以降になる、しかしその時期には渡船も終了しているので知床半島先端部には渡ることが出来ない。
知床半島では河口付近(河口制限があるので注意)で釣る人も多い、しかしせっかく世界遺産、知床半島に行くのだから奥深く行きたい。河口で釣れる場所では人も多くトラブルも多くなるので釣りは避けている。
【カラフトマスを食べる】
カラフトマスは岸寄りすると婚姻色になりセッパリ状態になる。そうなると身は食べても美味しくない、銀色に輝いてるうちに釣って食べたいものだ。メスは多少婚姻色が出てきてもイクラが熟成してくるのでイクラを食べるなら良しとなる。いずれにしても寄生虫がいる可能性があるので冷凍にするか熱を通す必要がある、でもほんとうに美味しい!!
■まとめ
20年以上北海道に釣り旅を行っているが、道東や知床半島の旅は釣りだけでない何かがある。それは自然や絶景だけでない地元の人々との暖かいふれあいなどもあるだろう、羆やキタキツネ、エゾシカなど動物との出会いも多い。また目の前に見える国後島を見ながらの釣りではほんとうにロシアかと思ってしまうほど近くに見える。旅のかたちは変わってきても、そんな北海道の冒険釣り旅をこれからも続けたい・・・