9月の釣り旅北海道、台風の対応について考えること

毎年、8月下旬から9月中旬にかけて北海道に釣り旅に出掛けている、しかしこの時期にはどこかで必ず台風が発生する。ここ20年はほとんど毎年のように北海道に釣り旅してきたがなんとか台風でのキャンセルは無い。もともと北海道に向かう台風少ないし勢力も衰えた温帯低気圧になることが多いので空路や航路も何とかクリアしてきていた。しかし今年は台風が大型化してきているので心配である、通常なら今どきは本州に来ることが多いが今年はどうなるのだろうか?台風が来ると災害が発生し被害を受けてしまう、被害を受けた方には心よりお見舞いを申し上げたい。そんな中、今まで北海道で遭遇した台風を振り返ってみた。

■2001年9月8日〜12日:忠類川サーモンフィッシング

台風15号は9月11日に神奈川県鎌倉付近に上陸後、首都圏を直撃して足早に太平洋沿岸を北上して9月12日に北海道に接近し太平洋上を抜けて温帯低気圧となった。

忠類川に通い始めて4年目、このころは忠類川のサーモンフィッシングが中心になっていた。もちろん本流竿は無かったのでルアーフィッシングで釣っていた。また、この時期はカラフトマスの遡上が多くカラフトマスが釣りの中心であったなか、初めてメスのシロサケが釣れた。

忠類川サーモンフィッシング2001年

しかし、翌日からは台風の影響で忠類川も調査中止になってしまった。また、この時に滞在していた旅館のテレビでアメリカの同時多発テロを見たのが忘れられない。その後は台風が近づくにつれて荒天になり観光はしたもののそのまま帰宅となった。

標津サーモンパーク

さらに帰りの飛行機が大変で台風とともにやってきた航空便は着陸できれば飛行するが、出来なければキャンセルになるという・・・翌日から仕事なので、着陸を祈りながら遅れている飛行機を待つことに。最終的にかなり遅れたが揺れる飛行機で帰ってこれた。

■2013年9月12日~17日:釣り旅北海道+浜益川サーモンフィッシング

台風18号は9月16日に愛知県豊橋市付近に上陸後、関東・東北を縦断して岩手県で太平洋に抜けて接近北海道の東で温帯低気圧となった。

浜益川サーモンフィッシングで始まり、道内各地を釣ってまわる旅で最終的に浜益川でお土産のサーモンを釣る予定であった。しかし増水でサーモンフィッシングは中止になった。ただ影響を受けるまえの各河川は素晴らしくサーモン、60cmを超えるニジマスなどが釣れた。

■2016年9月7日〜11日:釣り旅北海道+浜益川サーモンフィッシング

8月から台風7号・11号が上陸、9号が再上陸し10号が急接近して北海道は甚大な被害が発生した。

災害が発生から1週間後、北海道の大地に立った。ただスケジュールを大幅に変更して比較的被害が少なかった道北方面に変更することに。また、途中立ち寄った道東河川では川の様相が激しく変わっており今までのポイントは土砂で埋まり、折られた木々が散乱していた。

以前は本流が流れていたが・・・埋まっている!!

道北方面は水量が多いものの釣りは可能で家内にも50cm超えるニジマスが掛かった。しかし、この台風で道東・道央河川の被害が大きくポイントが分からなくなってしまった・・・なので今でも手探りの状態になっている、年に1~2回の釣行なので仕方がない。

2018年9月3日〜11日:キャンピングカー釣り旅北海道+忠類川・知床半島サーモンフィッシング

台風21号は9月4日に非常に強い勢力を維持したまま徳島県に上陸し、神戸市付近に再上陸し関西エリアに甚大な被害を与え、若狭湾を抜け速度を上げたまま北海道に接近して温帯低気圧となった。

関西方面の被害を目のあたりにして心が痛んだがすでに北海道である、家内が北海道に向かう航空便は9月5日午前である。まさに台風に向かってくることになるので心配していたが、到着したころには暴風は収まっていた。

台風通過後の旭川空港

私は道の駅で暴風雨にさらされながら揺れるキャンピングカーで眠れない夜を過ごした。合流後も雨が残り釣りは諦めて、夜はオートキャンプ場でゆっくりしていたところ・・・夜中に「北海道胆振東部地震が発生」した、しかし直線距離でも200km以上離れた場所のため地震の発生は分からない、夜中にトイレに行ったときに電気が消えておりブレーカーでも落ちたかな?っと思った程度である。そして朝起きてテレビをつけると全道停電だと分かった。とは言え何もせずにいるわけにはいかないので、その後は信号の消えた道路を道東・知床方面に走り、釣りは続けることにした。ただ、食料の調達には本当に苦労した。

コンビニでは、空っぽの商品棚

■北海道の台風のまとめ

毎年9月の「釣り旅北海道」、当然なのだが台風などの災害にも遭遇してしまう。これはどこにいても発生リスクがあり、いつどこで巻き込まれるか分からない。しかし、台風であれば出来る限りの安全対策を行いながら「出来ることはする」それでも「出来ないことはやらない」ことを徹底すればよいと思っている。ただし、突然発生する地震に関してはどうなるか予測できない。そんなときにはパニックにならないよう普段から準備をしておかなければならないと思っている。

しかし北の大地、北海道は広い!!宗谷岬から襟裳岬の直線距離は約400km、知床岬から松前町までは500km以上もある。東京と大阪の直線距離が400km程度なので、天候もなにもかも北海道では一括りではない。道南で大雨でも道北では晴天の場合もあるし逆もある、臨機応変に行動できれば対応できる。そんなときに北海道の釣り旅ではキャンピングカーがあると本当に心強いと思っている。