黒部峡谷トロッコ鉄道でプチ冒険パノラマ展望ツアーに行ってきた

 富山県の小川サーモンフィッシングにあわせて黒部峡谷トロッコ鉄道に乗ることにした、しかしただトロッコ鉄道に乗るだけではなくツアーでしか行けないプチ冒険のパノラマ展望ツアーに参加した。トロッコで行ける最終点は欅平駅でここからは歩くことになる、通常の観光ではここで観光した後は折り返して再びトロッコに乗って宇奈月温泉駅まで戻ることになる。

駐車場に止める

■黒部峡谷パノラマ展望ツアーとは

黒部峡谷トロッコ電車に約80分乗って「欅平駅へ」⇒その先「関西電力工事用区域内」の専用列車に乗り換えて工事用作業トンネルへ⇒少し歩いて高低差200mの堅坑エレベーターに乗る⇒上部トンネル通って竪坑展望台に⇒さらに上部トンネルを通って登山道に⇒そしてパノラマ展望台に到着する特別なツアーである。

黒部峡谷トロッコ電車

ガイドに促されツアーでしか入れないエリアを体験できる、その日は残念ながら登山道や展望台では曇天から小雨の降る天候で視界360度のパノラマ展望は叶わなかった。

トロッコ電車の車窓

それでも雄大な山岳エリアを楽しむことが出来た、このツアーは6月中旬から11月末までの金・土・日・月の限定ツアーで費用は黒部峡谷トロッコ鉄道を含め7,000円/人になる。所要時間は約6時間で1日3便各28名定員で行われている。

■一般の観光では行けない場所

 通常では欅平駅より先は登山道を歩いていくことになるが、関西電力の施設を使うことによってプチ登山で行くことが出来る。今回は気候の良い時期なので平日の月曜日でもトロッコ電車には外国の団体客もたくさん乗車していた。

対向するトロッコの待ち合わせ

・欅平(けやきだいら)駅
宇奈月温泉駅からトロッコ電車に乗って約80分で到着する欅平駅、トロッコ電車から下車後、改札口と反対側の集合場所でガイドと合流して先に進む。まずは集合場所ではヘルメットを受け取る、この先はヘルメットをずっと着用で竪坑エレベーター行きの専用列車に乗り換え「未知の探求」が始まる。

全員ヘルメットを着用して専用列車を待つ

欅平駅から上流のトンネルは関西電力の専用鉄道で通常は関係者以外は立ち入ることができないエリアに入る、ここでトイレを済ませるが、ほとんどの人がトイレに向かうので渋滞する。

専用列車

・竪坑エレベーター
 専用列車を下りるとトンネル内で床面が濡れている、足元に気を付けながら竪坑エレベーターまで進み約200mの高低差を約2分で移動する。このエレベーターにはツアー参加者28名全員がのることが出来る、しかし皆リュックを背負っているので満員電車に乗っている気分だ。

竪坑エレベータに乗り込む

・竪坑展望台
 竪坑エレベーターを上部駅で降りて少し歩くと展望台に到着する、ここにもトイレがありこれより先にはトイレがないので最後の場所になる。トイレに行っている間には展望する山々の説明をガイドさんに受けることが出来る。よく分からなかったがトイレ休憩の待合所のようなところであった。

竪坑の展望台

・上部トンネル
 展望台から少し戻って黒部川第三発電所の水圧鉄管へ行く上部トンネルへ、レール横の歩行板を1列で約200ⅿ歩いて出口広場に向かう。出口前には1段毎に高さの違う階段があり、躓いても転ばないよう右側の手摺りに手を添えながら30段ほどを昇れば出口広場に到着する。

上部トンネルの階段を上る

・上部トンネル出口広場
 この広場では身軽に登山道を歩くため、手荷物を置いておくことが出来るようになっていた。案内人や登山道巡視員の注意事項を確認し出発の準備が整ったら、いよいよパノラマ展望台へ向けての登山になる。ここから先は短いものの登山になる、体力に自信のない人はここで待機するべきであろう。今回も途中で息が切れてもう少しで動けなくなる人もいたし、山に慣れていない人も多いので心配になった。

上部トンネル出入口

・登山道
登山道は落ち葉や小石等で滑りやすい、安全のため登山靴やトレッキングシューズの着用は必須である。また歩き始めて直ぐに丸太桟道がある、怖く感じるが丸太桟道を渡りきると水平歩道に通じる登山道になる。しかし今回のツアーではパノラマ展望台までで水平歩道に行くことはできない、展望台で雄大な山々を観て来た道を帰ることになる。

登山道(丸太桟道)

・パノラマ展望台
上部トンネル出口広場から約370m先の標高差約50mのプチ登山を昇りきると、視界360度のパノラマ展望台に到着する。毛勝三山などの山々も見ることが出来る、黒部川第三発電所で発電した電気を宇奈月方面へ送電する鉄塔もある。まだまだ紅葉には早いが気候も良く楽しいプチ登山になった。

 パノラマ展望台の近くには水平歩道(下ノ廊下)への登山道もあったが上級者向けになっていた、できれば近くまで行ってみたがこのツアーでは無理である。

パノラマ展望台

■帰路は来た道を戻る

 ここからは来た道を戻る、ガイドからトンネルや軌道車の説明を聞きながら戻っていく。

関電のトンネル

 帰りの欅平でツアーは終了するので予定のトロッコ電車の時間を変更して早めに宇奈月に戻る、それでも宇奈月温泉駅は15:10になるので本日の宿泊地への到着は16:00以降になる。欅平駅の周辺を散策する時間もあったので人食い岩まで約5分を歩く、記念撮影をして欅平駅に戻り帰りのトロッコ電車に乗る。

人食い岩(欅平)

 そのあとはヒスイ海岸の旅館「有磯」に宿泊して、翌日にヒスイ海岸サーフと小川サーモンフィッシングにチャレンジしたがサケが遡っていなく釣れなかった。

 また来年6月から関西電力の工事用路線「黒部宇奈月キャニオンルート」が一般開放される、一泊二日の旅行会社のツアーになるもののキャニオンルートで黒部ダムまで行くことが出来る。帰りは立山アルペンルートで戻ってくることができ非常に楽しみなツアーになりそうだ、来年1月からの予約が取れればぜひ参加したいと思っている。

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