太陽光発電のFIT(再生可能エネルギーの固定価格買取制度)期間10年が終了すると売電価格が極端に低下する。そのまま放置すると年間で約10万円以上の収入減になる、いろいろな会社で新しい売電プランを提供しているが大同小異である。節電を検討したとしても限界がある、それならば太陽光発電の有効活用を検討することにしたほうが良いことがわかった。
■家庭用太陽光発電の有効活用 |
FIT終了後の売電金額(我が家の場合)
42円/kwh ☞ 8円/kwh 年間で約10万円以上の売電収入減になる
さらに電気料金の値上げ、4月からは深夜料金プランの変更も予定されている。※深夜料金の値上げ、昼間料金の値下げ
◆検討①そのまま放置
電気料金の値上げと売電収入減をそのまま受け入れる。
◆検討➁蓄電池の導入
せっかくの太陽光パネルなので発電した余剰電力を蓄電池に蓄えて、夜間に活用して節電することも出来る。しかし蓄電システムの導入が高額になるし太陽光パネルの使用も10年経過してきており、さらなる初期投資は避けておきたい。
◆検討③太陽光発電の有効活用
先日、昨年の電気使用量の検証したところナイトタイムのエコキュートシステムの使用量が多いことが分かった。このエコキュートの使用を太陽光発電でまかなうことが出来ないかを検討してきた。
■太陽光発電の有効活用 |
太陽光発電の売電が収入に繋がらなくなってしまったので、使っている電気を効率的に使うことが必要になる。しかしエコキュートシステムには沸き上げ開始の変更設定は無い、メーカーに問い合わせてもないとの回答である。であれば現在時刻の設定を変えてしまえばよいのではと考えた。※メーカーは推奨していないので自己責任で行う必要がある
<前提条件>
・FIT(固定価格買取制度)が終了している
・エコキュートを導入している
・家庭用の太陽光パネルで発電している
<実施>
時刻の設定変更は試行錯誤して行ってみたが、太陽光発電の発電効率を考えAM8:00にエコキュートシステムの「沸き上げ」を開始させれば我が家では効率が良い。※家の構造上、太陽光パネルが東向きに60%、西向きに40%設置されている
エコキュートシステムの「沸き上げ」開始時刻はAM1:00〜7:00になっていることが分かったことから、実時間のAM8:00にエコキュートの時刻設定をAM1:00に設定した。これでエコキュートはAM8:00〜14:00で「沸き上げる」
<確認>
カテエネ(電気料金や電気使用量をWEBで確認できる中部電力ミライズのサービス)で確認してみると。
設定前の電気料金(1週間)
2月8日〜14日 合計4,040円
設定後の電気料金(1週間)
2月15〜21日 合計2,530円
単純に比較して▲1,510円の節電ができた。
<課題>
雨天時はどうするか? ☞ 雨天予報前日の就寝前に追加の「沸き増し」を設定しておく
太陽光発電が期待できない雨天ではデイタイムの高い電気料金でエコキュートが「沸き上げ」してしまう。そのためには天気予報を確認してその都度時刻を変更することでも解決できるが少し面倒である。しかしエコキュートには追加の「沸き増し」機能がある、就寝前に満杯の「沸き増し」を設定すれば翌朝には満杯になっている。いままでどおおりナイトタイムで沸き上げるので損はしない、デイタイムは満タンなので多少は自動で沸かすかもしれないが大丈夫だと思っている。
■まとめ |
卒FITになってからこのままでは勿体ないと思い、試行錯誤を繰り返しながら対策を検討してきた。最終的にはこれでどれくらい節電できたかを検証していく必要がある、概ね良好な結果であるものの今後は1ケ月単位や1年単位で検証していきたいと思っている。イレギュラーなやり方かもしれないが自己防衛もしていかなければならないと思っている。
<今までの取り組みは下記URLで確認できます>
卒FITになり電気料金の削減を検討したらエコキュートにたどり着いた 2022/02/12
家庭用の太陽光パネルでエコキュートの電気をまかなうことにしてみた 2022/02/18