電気料金の値上がりにより節電効果が感じられないのはなぜか?

ここ最近の電気料金が高いので調べてみると、コロナ禍からの世界経済の回復に伴う原油の需要増や一部産油国の生産停滞などにより原油価格が高騰、さらに今後についてもロシアによるウクライナ侵略などの地政学的な変化等で電気料金の値上がりが続くと予想されている。我が家では太陽光発電のFIT(再生可能エネルギーの固定価格買取制度)期間10年が終了したので売電価格が極端に低下した。電気料金の値上がりに加え、そのまま放置すると電気料金の負担が激増することから太陽光発電の有効活用を実践して節電することにした。

■最近の電気料金の値上がり

その①燃料費調整単価の高騰

燃料費調整額とは発電燃料(原油など)の価格変動を毎月の電気料金に反映させる仕組みのことで、目的は燃料価格の変動から電気事業者の経営を守ることである。調整単価は貿易統計で算出される(例:今年4月分の場合は昨年11月から今年の1月までの3ケ月の平均で算定)

<我が家の昨年との比較>※中部電力

2021年4月請求(3月利用分):▲3,825円(燃料費調整額)

2022年4月請求 (3月利用分):+456円(燃料費調整額)

<燃料費調整額の推移(2020年06〜2022年05)>

1kwh×1円とすれば単純に使用量が500kwhなら500円の請求が加算される、また昨年のように-5円であればであれば2,500円の減額になる。なのでこの場合であれば3,000円の値上がりと考えてもよい・・・💦

燃料費調整額の推移

しかも今後さらに原油価格が上がると想定されるので、ますます電気料金が上がっていくかもしれない。

■電気料金の見直し(値上げ)

中部電力では2022年4月から一部の電気料金の見直しが行われた、Eライフプラン(3時間帯別電灯)など2016年までに新規受付を終了した一部の電気料金メニューについては、昼間料金単価の引き下げ、夜間料金単価が引き上げられた。

Eライフプランのメニューは、昼間は料金単価を割高に設定する一方、需要が少ない夜間は割安にする。エコキュートなどは深夜の割谷の料金でお湯を沸き上げるシステムである。

<見直し>

区分 変更前(円) 変更後(円) 変更額(円) 変更(率)
昼間時間 36.27 33.97 ▲2.30 ▲6.8%
夜間時間 13.70 15.89 +2.19 +13.8%

値下げと値上げを金額でみると同程度だと思ってしまうかもしれないが、率で見るとなんと値上げは13.8%になる。深夜時間にエコキュートなので沸き上げる料金は大変な値上げになる。節電する前の我が家の夜間電力使用量は平均約400kwh/月程度になるので、5,480円 ⇒ 6,356円 となり876円の月額料金の値上がりになる。

■電気料金の値上がりのまとめ

電気料金の値上がりによって、せっかくの節電対策も実感できない状態である。それでも昨年と同程度の電気料金なので値上がり分は吸収しているだろう。また卒FIT(固定価格買取制度終了)で売電収入も見込めない状況なので大変である、早く燃料費が値下がりすることを願うしかないのがもどかしい。

<卒FITによる節電対策の実施>

卒FITになり電気料金の削減を検討したらエコキュートにたどり着いた 2022/02/12

家庭用の太陽光パネルでエコキュートの電気をまかなうことにしてみた  2022/02/18

太陽光発電でエコキュートを賄う節電対策を実践した結果を検証する 2022/4/3

 

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