太平洋フェリーを下船したのは、午前11時を過ぎたころだった。いよいよ北海道での釣り旅が始まる。すぐにでもロッドを出したいところだが、今回の目的地は知床方面。苫小牧港から知床までは約500kmもあり、ここから一気に走るのはなかなか大変だ。頑張って移動しても、途中で車中泊が必要になる。それなら、無理に距離を稼ぐよりも、途中で釣りを楽しみながら移動するほうがいい。そこで今回は、まず弟子屈付近まで移動し、道の駅で車中泊。翌朝は近くの川で釣りを楽しんでから、知床方面へ向かうことにした。
■道の駅で車中泊
苫小牧港フェリーターミナルを出発してから、知床方面を目指して東へ向かう。長距離の移動になるため、無理をせず弟子屈周辺で一泊する予定だ。この日の車中泊場所に選んだのは、道の駅摩周。ここまで来れば、翌日の知床方面への移動もかなり楽になる。

キャンピングカーでの旅では、ホテルなどを事前に予約する必要がないので、その日の走行距離や天候、釣りの状況を見ながら予定を変更できるのがありがたい。今回は「移動の途中で釣りをする」という予定なので、こうした自由度の高さが特に役立つ。
■アメマスは?
翌日は知床へ向かう前に周辺の川で少し釣りを楽しむことにした。狙いはアメマスで北海道の釣り旅では、アメマスも楽しみにしている魚の一つだ。ただ最近は遡上アメマスも少なくなってしまっている。それでも長距離移動の途中なので、今回は一日じっくり釣りをするというより、知床へ向かう前の「寄り道フィッシング」といった感じ。しかし、北海道の川にロッドを出せるだけで気分が変わる。果たしてアメマスに出会うことができるのか?

早朝、道の駅から移動して竿を出す、すぐに当たりはあるもののウグイと小さなニジマスのみ。数か所を回ったが狙いの遡上アメマスは見当たらない。どこかには居ると思っているが、ランガンして探す気にはなれない。

その後は、いよいよ知床方面へ向かう。今回の北海道釣り旅で、特に楽しみにしているのが知床での釣りだ。ここから先は、いよいよ本格的な釣行が始まる。知床半島に近づくにつれて、北海道らしい雄大な景色が広がってくる。長距離の移動ではあるが、こうした景色を眺めながら走るのも北海道旅行の楽しみだ。ただ、知床での釣りは体力も使うので、到着を急がず、無理のないペースで移動することにした。
■大好きな標津の温泉「喜楽来の湯」
知床方面へ向かう途中、今回も温泉に立ち寄る。北海道をキャンピングカーで旅すると、温泉に入る機会が多い。長距離を運転した後に温泉でゆっくり体を休めると、それだけで旅の疲れがかなり取れる。釣りをして、温泉に入り、キャンピングカーでゆっくり過ごす。特に標津の温泉は気持ちが良い、熱めのお湯で体の芯まで温まる。そしてこの時間が、私にとって北海道の釣り旅の楽しみの一つになっている。ただし、以前より少しお湯が熱くなくなった気がする、それでも肌がつるつるになる湯は変わらない。

■羅臼オートキャンプ場
知床方面での車中泊場所として初めて利用するのが羅臼オートキャンプ場、いままでは羅臼のホテルに宿泊していたが深夜に出発するのでもったいないことから変更した。ここは安価なうえに設備も整っている、ヒグマ対策の電気柵に囲まれたサイトで、安全にキャンプを楽しめる。また2,000円でオートサイトで電源有、トイレもシャワートイレで炊事場は温水も出る。その上、国後方面の景色は素晴らしく、気持ちの良いキャンプ場だった。


■まとめ
太平洋フェリーを下船してから知床まで、一気に移動することもできるが、今回は途中で一泊して釣りを楽しむことにした。長距離の移動では、どうしても「目的地へ早く着く」ことを考えてしまう。しかし、キャンピングカーでの釣り旅なら、途中で気になる川があればロッドを出し、疲れたら温泉に入り、そのまま車中泊することもできる。
長いフェリーの旅を終え、苫小牧港から約500kmを移動してきた。途中で釣りを楽しみ、温泉にも入り、ようやく知床までやって来た。ここからが今回の北海道釣り旅の本番だ。

