今年9月の北海道への釣り旅に向けて、太平洋フェリーを利用することにした。北海道へ渡る方法はいくつかあるが、今回もキャンピングカーでの長距離移動ということもあり、名古屋から苫小牧までフェリーを利用する。太平洋フェリーでは約40時間の船旅になるため、最初は「少し長いかな」とも思ったが、移動時間をただの移動と考えるのではなく、船内でゆっくり過ごしたり、食事を楽しんだり、途中の仙台で観光したり、北海道へ到着するまでの時間そのものを楽しむ旅になった。また、携帯の電波も陸が見えている場所(左舷側)では、部屋でも何とかつながってくれたので不便はなかった。
■そしていよいよ乗船
名古屋港へ到着すると、これから北海道へ向かうという実感が一気に湧いてくる。キャンピングカーでフェリーに乗り込むのは、普段の車旅とはまた違ったドキドキ感がある。乗船手続きを済ませ、指示に従い車両甲板にキャンピングカーを停めると、ここから先は約40時間の船旅になる。船内へ上がると、そこには広々とした空間が広がり、まるでホテルのような雰囲気である。少し迷いながらも、予約した和洋室の個室へ向かった。

太平洋フェリーの1等和洋室は思っていた以上に快適だった、今回の船旅では移動中もできるだけゆっくり過ごしたかったので個室の部屋でくつろげることを重視した。部屋に荷物を置きベッドや設備を確認する、和洋室にはベッドが2台あり、さらに折り畳みマットを敷いて横になれるスペースもある。またトイレ(シャワー付き)もあり長時間の船旅でも十分に快適に過ごせるだろう。ここでベッドで横になったり、船内を散策したりしながら北海道へ向かえる。

出航はPM7:00のためすぐに食事にしたい、しかし船内の夕食はバイキングなので、今回は無理に利用せず、乗船前に購入した好きな食材を食べることにした。普段の旅では、次の目的地や移動時間を気にしながら食事をすることも多いが、フェリーでは時間に追われることがない。夕食を楽しんだ後も、まだ船旅は始まったばかり。この先、どんな時間を過ごそうかと考えながら、ゆっくりと夜を迎えた。
食後、船内放送でラウンジショーの案内が流れた。無料で三味線と和太鼓の演奏が楽しめるというので、せっかくなのでラウンジへ向かった。会場にはたくさんの人が集まり、迫力ある和太鼓と軽快な津軽三味線の演奏を楽しんでいた。約45分間のパフォーマンスだったが十分楽しめた。その後、船内を見て歩き部屋に戻るともうPM9:00になっていた。

翌朝は船の中で迎える少し特別な朝になる、天候や海の状況によって景色は変わるが、陸地を離れて海の上を進んでいるというだけで、いつもの旅とは違った開放感がある。そして朝食は船内のバイキングをしっかりと摂る、昼食はカレーバイキングなので、昼は軽く済ませるつもりだ。そこで朝食はしっかり食べて、夜までお腹を持たせることにした。

長時間の船旅なので、ずっと部屋にいるわけではない。船内を歩いたり、デッキに出たり、景色を眺めたりしながら、のんびりと時間を過ごす。海を眺めながら何もせず過ごす時間も、なかなか贅沢なものだ。普段あまりしない読書もできる、また途中で仙台港に寄港するので散歩しながら買い物もできる。

■途中の仙台でアウトレットパークへ
今回の旅では仙台でいったん下船して、少し買い物する時間も作った。北海道へ向かうだけなら、そのままフェリーに乗っていても良かったがせっかくの旅なので、途中の街にも立ち寄ってみる。仙台では徒歩で約30分の「三井アウトレットパーク 仙台港」へ向かった。特に買いたいものがあったわけではないので、今回は店舗を見て回るだけだった。それでも、運動不足になりがちな船旅では貴重な散歩になった。こうした自由度の高さも、太平洋フェリー旅の面白さだと思う。

仙台港への到着はPM4:30、出港はPM7:40なので、滞在時間は約3時間ある。その間に、少し散歩したり、買い物や食事を楽しんだりすることもできる。

翌朝も朝食バイキングを済ませ、北海道到着に向けて準備を進める。長いと思っていた約40時間の船旅も、過ぎてみると意外に早い。「40時間も船の中で何をして過ごそうか」と思っていたが、カラオケを利用したり、船内を散策したり、海を眺めたりしているうちに、あっという間に時間が過ぎていった。

そして、いよいよ北海道・苫小牧港へ。船内アナウンスが流れ、下船の準備を始める。車両甲板へ戻り、キャンピングカーに乗り込む。長い船旅を終えて、いよいよ北海道の大地へ上陸だ。ここからが今回の北海道釣り旅の本番。これからどんな魚に出会えるのか、そしてどんな景色や出来事が待っているのか。期待を膨らませながら、苫小牧港を後にした。

■まとめ
今回、約40時間という長い船旅を楽しんだが、思っていた以上に快適だった。フェリーというと、「目的地へ移動するための手段」と「雑魚寝」というイメージが強いかもしれないが、実際に広い個室を利用してみると、船内で食事をしたり、海を眺めたり、ゆっくり休んだりと、優雅な船旅を楽しむことができた。特にキャンピングカーで北海道へ向かう場合、長距離を自走する必要がないことは大きなメリットになる。
フェリーは単なる「移動手段」ではなく、北海道旅行の一部として楽しめるものだと感じている。そして、苫小牧港に到着した時点で、すでに今回の北海道釣り旅は始まっている。ここから先は、いよいよ北海道での釣り旅になる。下船後は一気に知床方面へキャンピングカーを走らせる。これからどんな釣果と出会いが待っているのか、楽しみながら旅を続けたい。

