キャンピングカーで行く初夏の釣り旅⑩|二風谷コタンを訪ね、苫小牧から帰路へ

 北海道での初夏の釣り旅もいよいよ最終盤を迎えた。道北から十勝、そして道東方面まで巡りながら渓流や湖で竿を出し、時には天候に翻弄されながらも北海道らしい雄大な自然を満喫することができた。帰りのフェリーに乗る前、最後に立ち寄ったのは北海道日高地方にある「 二風谷コタン」。以前から気になっていたアイヌ文化を学べる場所であり、今回の旅の締めくくりとして訪れてみることにした。そしてその後は温泉に入り、お土産を購入して帰りのフェリーに乗り込んだ。

■然別湖での厳しい釣りを終えた後は、十勝平野を抜けて日高方面へ向かう。

道中は広大な牧草地や放牧された牛や馬たちの姿が続き、北海道らしい風景がどこまでも広がる。旅の序盤は暑さや大雨に悩まされたが、この日は穏やかな天候に恵まれ移動そのものが楽しい時間になった。キャンピングカーの車窓から眺める景色もこれで見納めと思うと少し寂しい、そして今までは通り抜けていた平取町にある「二風谷コタン」に立寄ることにした。

然別湖は標高が高く十勝平野を望むと素晴らしい景色が広がる

二風谷コタンを散策

平取町にある「二風谷コタン」は映画『ゴールデンカムイ』のロケ地としても知られ、アイヌ民族の歴史や文化に触れられる北海道を代表する文化施設のひとつ。木彫りの工芸品や伝統家屋を見学しながら、これまで何度も北海道を訪れていながら知らなかった文化や歴史を学ぶことができた。釣り旅では自然ばかりに目が向きがちだが、その土地に暮らしてきた人々の文化に触れるのも旅の大切な楽しみだと感じる。

平取町にある二風谷コタン、広々とした施設を散策する
アイヌ文化を知ることが出来る博物館、有料だが一見の価値がある

平取温泉で旅の疲れを癒す

二風谷コタンをゆっくり散策した後は、すぐ近くにある 「びらとり温泉 ゆから」 へ向かった。北海道を巡る数週間の旅で、釣りや長距離運転の疲れもかなり溜まっている。広々とした浴場でゆっくり湯に浸かると、長距離運転や釣行で溜まった疲れが一気にほぐれていくようだった。

今回の釣り旅を振り返ると道北での異常な暑さ、大雨による増水、強風、そして厳しい釣りとなった然別湖。それでも出会えた良型ニジマスやミヤベイワナ、各地で見た雄大な景色は忘れられない思い出になった。こうして旅の最後に温泉でゆっくり過ごす時間も、キャンピングカー旅ならではの贅沢かもしれない。

今回の釣り旅の最後の温泉へ、広々とした湯船がありゆったり過ごすことが出来る

苫小牧港へ、そして帰路へ

温泉で旅の疲れを癒した後は苫小牧港へ向かう、フェリーターミナルに近づくにつれ「いよいよ北海道ともお別れか」という少し寂しい気持ちになる。しかし同時に次はどこへ行こうかと新しい旅への期待も膨らんでくる。留守の間にお世話になった方へのお土産を買うために道の駅へ立ち寄り、フェリーの搭乗までの時間も楽しむ。

今回乗船したのは新日本海フェリー「あざれあ」。これまで利用したことのない船だった。新造船「けやき」の就航に伴い配船が変更されたのかもしれない。それでも船内では個室でゆったり過ごしながら旅の疲れを癒し、敦賀港到着後はそのまま自宅へ向かった。

台風の影響で苫小牧を出港した太平洋側では大きく揺れていたが、日本海側に入ると快適な船旅になった

■まとめ

初夏の東北から北海道を巡った今回の釣り旅は、天候には苦労したもののそれ以上に多くの景色や魚、人との出会いに恵まれた旅だった。最後に訪れた二風谷コタンでは北海道の自然とはまた違った魅力に触れることができ、良い締めくくりになった。フェリーが静かに岸壁を離れる頃、北海道の大地はゆっくりと遠ざかっていく。

初夏の東北と北海道を巡った釣り旅はこうして幕を閉じた。しかし初秋になればまた広大な北の大地が私たちを呼んでいる、そしてその時はどんな魚と景色に出会えるだろうか。

釣り旅⑨|北海道のネイティブ「ミヤベイワナ」  ≪ 釣り旅⑩ ≫ Coming soon

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